ミステリー事典 ムーペディア

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フリーメーソンの「定規とコンパス」が描く宇宙の秩序/秘教シンボル事典

フリーメーソンの「定規とコンパス」が描く宇宙の秩序/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、フリーメーソンの「三大光明」を意味する「定規とコンパス」です。 文=松田アフラ 定規とコンパスで構成されるフリーメーソンのシンボル。中央の「G」は、神(GOD)や幾何学(Geometry)、グノーシス(Gnosis)など、意味には諸説ある。  フリーメーソンの「第1階級の講義」においては、フリーメ-ソンの何たるかがこう定義されている。曰く、「寓意により覆われ、象徴により描写された、独特な道徳体系」であると。  その通

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魚に隠されたイエス・キリスト「イクテュス」/秘教シンボル事典

魚に隠されたイエス・キリスト「イクテュス」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、生命の樹とともにキリストを表す魚、「イクテュス」です。 文=松田アフラ 2匹の魚がキリストと信徒を意味し、錨が教会を象徴する。ギリシアのエピグラフィカル博物館蔵。 〈イクテュス〉とはギリシア語で「魚」を意味する言葉であり、2本の交差する弧によって構成される魚を模した図形もまた〈イクテュス〉と呼ばれる。この言葉と図形の意味については、かの古代キリスト教最大の教父、聖アウグスティヌスが、その畢生の大著『神の国』において次

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魔術道士たちの表徴「五芒星」/秘教シンボル事典

魔術道士たちの表徴「五芒星」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、人間自身を模した魔道の星「五芒星」です。 文=松田アフラ 五芒星のうえに魔術シンボルを加えた図。エリファス・レヴィによるもの。 「グノーシス教徒の間で〈煌めく星〉と呼ばれる『五芒星』は、叡智の独裁的偉力の表徴である。要するに魔術道士たちの星であり、〈言〉の具体化した表徴である」--19世紀最大の魔術師、エリファス・レヴィは、『高等魔術の教理と祭儀』において五芒星についてこのように述べている。 「五芒星は諸元素に対する

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カバラの根本図象「生命の樹」(近代)/秘教シンボル事典

カバラの根本図象「生命の樹」(近代)/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、神の内的世界を顕す逆さ吊りの大樹=「生命の樹」です。 文=松田アフラ セフィロトの樹。アタナシウス・キルヒャーのエジプト学文献に記されたものに着色し、明瞭化したもの。 「今や生命の樹は上より下に伸びゆく、それはすべてを照らし出す太陽である」(『ゾーハル』)。  ユダヤ神秘主義カバラにおいては、不可知の超越神と創造された顕現世界との間にひとつの神秘的な関係が措定されていた。カバラの徒によれば、世界の創造とは神の内的世界

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全宇宙を知る世界樹「生命の樹」(古代)/秘教シンボル事典

全宇宙を知る世界樹「生命の樹」(古代)/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、古代に創成から終焉までを知る象徴として用いられた「生命の樹」です。 文=松田アフラ 神学者ボナヴェントゥラの『生命の樹』を主題とした聖画(14世紀初頭)。 「園の中に生命の樹、および善悪を知るの樹を生ぜしめ給へり」ーー『創世記』の人類誕生説話において、人類の原郷たるエデンの園に「善悪の知識の樹」と並んで生えていたとされるのが「生命の樹」である。  神のいいつけに背いて知識の実を食べ、“目が開けた”人祖アダムとその妻エ

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円環が描く永劫回帰の軌跡「ウロボロス」/秘教シンボル事典

円環が描く永劫回帰の軌跡「ウロボロス」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、対立と合一を象徴する「ウロボロス」です。 文=松田アフラ 自らの尾を呑みこむ蛇または竜の姿をシンボル化したもの、ウロボロス。 「われとわが尾を啖い、交合し、孕ませ、殺し、再生させるところのあの龍……ウロボロスはヘルマフロディトスとして、対立するふたつのものから成っているが、同時にまたこの対立物の合一の象徴でもある。それは一方では死をもたらす毒、バシリスクにして蝎であり、他方では万能薬であり救済者である」  20世紀

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万物を見通す至高存在の視線「ホルスの眼」/秘教シンボル事典

万物を見通す至高存在の視線「ホルスの眼」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、太陽も象徴する再生と叡智の眼、「ホルスの眼」です。 文=松田アフラ 左右のウジャト(ホルスの眼)が描かれている壁画(ルーヴル美術館蔵)。 「おおラー神よ、トート神はウジャトをもたらし給い、そが去りし後は休ませ給えり。そは嵐にいたく悩まされたれども、トート神はそが嵐より逃れし後は休ませ給えり。我は健やか、ウジャトも健やかなり」  lこれは有名な古代エジプトの葬祭文書である『死者の書』の第167章に記された呪文の一節で

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深淵より突き立つ原始の陰力「三叉矛」/秘教シンボル事典

深淵より突き立つ原始の陰力「三叉矛」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、ネプチューンやシヴァの持物としておなじみの「三叉矛」です。 文=松田アフラ ネプトゥヌス(ネプチューン、ポセイドン)が持つ三つ又の矛は、古代の海神の力を象徴する。  三叉矛とは、その名の通り3つ叉の矛で、英語では trident である。この語はラテン語の tridens に由来しており、語源的には「3つの歯」を意味する。この形態の銛は古くから魚を突き刺すための漁具として用いられて来たもので、そのために海神ネプトゥヌ

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ヘルメスの杖とカドゥケウス/秘教シンボル事典

ヘルメスの杖とカドゥケウス/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、ふたつの原質による均衡と和合を示す「カドゥケウス」です。 文=松田アフラ 羽のあるカドゥケウスの杖(写真=Jim Kuhn)。  商業、通信、平和などの象徴とされる「カドゥケウス」。杖の周囲を2匹の蛇が取り巻く図像で、しばしば先端に小さな羽が付く。別名を「ヘルメスの杖」と呼ばれる通り、元来はギリシア神話の伝令神ヘルメスの持物であった。  17世紀ドイツの建築家ゲオルク・ベックラーの『紋章学』によれば、この杖は太陽神ア

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永遠なる回転運動「スワスティカ」/秘教シンボル事典

永遠なる回転運動「スワスティカ」/秘教シンボル事典

占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、回転運動によって安定と調和を描く「スワスティカ」です。 文=松田アフラ 紀元前1万年前の遺物。マンモスの牙に鉤十字が彫られている。  スワスティカ(卍、卐)といえば、一般に日本では寺を示す地図記号、ヨーロッパではナチスのハーケンクロイツ(鉤十字、斜め向きの卐)が連想されるが、実際にはこのシンボルは人類の開闢にまで遡る極めて古いものであり、紀元前1万年に遡ると考えられるマンモスの牙に彫刻された作例が出土している。  こ

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