今、巨樹・神木が密かに注目を集めている。神社や寺院の境内、山や里のしかるべき場所で悠久の時を超えてそそり立つ揺るぎのない存在感は、昔も今もわれわれ日本人の精神を揺さぶってやまない。 今回は、古来伝承されてきた御神木への流儀と作法を現代に復刻し、古くて新しい開運成就の祈願法をご提案…
2021(令和3)年、人類史上に残る疫病の蔓延のなか、丑年を迎える。このことは、12 年に一度の巡りというだけではすまない意味を持っているかもしれない。 「牛」に象徴される神々は、疫病をもたらし、さまざまな災厄をもたらす元凶であるとともに、ねんごろに祀り、礼拝することで、これらの厄禍から…
"世界最年少の政治犯" が、25年も不当に拘束されつづけ、その消息のいっさいが明らかにされていないという。 その人の名はゲンドゥン・チューキ・ニマ。 ダライ・ラマが認定したパンチェン・ラマ11世である。 この、チベット最高位の聖職者をめぐる一大事件の背後には、先代パンチェン・ラマの激動に…
人類を幾度も襲った未知の病禍。見えない脅威に対して、われわれは何ができるのか。「密」の回避や手洗いはもとより、新しい生活様式への不安といった「心」とどう向き合っていくか。そのことが今問われている。 この国には、疫病を除け、魔を祓う多種多様な神仏が伝わっている。それら神仏と結縁する…
この国にはたくさんの〝ヌシ〟がいる──。 全国の巨樹を訪ね、拝していく旅で出会ったのは、偉大にして恐ろしく、想像を超えた「ちから」に満ち、存在の奇跡を思わせる驚異の御神木群だった。 文・写真=本田不二雄 巨樹はなぜ日本人の魂を震わせるのか? 日本的な霊性のあり方を探る旅のなかで…
都市伝説ウォッチャーの漫画家・石原まこちんが、さんぽ気分で深みを目指すルポ漫画。緊急事態宣言にも至る状況から、今回は目黒界隈の「悪疫除け」スポットを巡ることに。案内人は神仏探偵の本田不二雄さん! はたして外出自粛のなかでの寺社めぐりとは……? 漫画=石原まこちん 取材協力=本田不二…
四国・高知の山奥に、すでに絶えてしまったと思われていた陰陽道の世界が脈々と息づき、その術法を伝える者たちが現存していた──。それが「いざなぎ流」であり、太夫(たゆう)と呼ばれる宗教者である。 長年にわたり現地でのフィールドワークを重ね、その奥義を知る神話・伝承学者の斎藤英喜氏(佛…