マガジンのカバー画像

ウェブマガジン ムーCLUB

ムー本誌の特集記事のほか、ここだけの特別企画やインタビュー記事、占いなどを限定公開。オカルト業界の最奥部で活動する執筆陣によるコラムマガジンです。なんだかんだ、毎月30~40本投… もっと読む
マニアックなロングインタビューや特異な筆者によるコラム、非公開のイベントレポートなど、本誌では掲載… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#ミステリー体験

古い学生寮に住み続けている霊の話…ほか/ミステリー体験

戦前に建った古い学生寮。そこで快適に過ごしていたある真夏の夜のこと。夢の中に見知らぬ人物が! 氷のように冷たい手をした薄気味悪い謎の人物。この世のものか、はたまたあの世からの訪問者か。真相は今も闇の中……。 イラストレーション=不二本蒼生 学生寮の夜◆林田恵子/栃木県足利市(51歳)  通っていた大学には学生寮があり、私は3年間ほどそこでお世話になっていました。  その学生寮は戦前に建てられたもので、造りはとてもモダン。アンティークの好きな私は、当時、その学生寮に大きな

スキ
13

蛍柱/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 蛍柱 埼玉県 70歳 伊藤方年  あれは、昭和20年8月初めのこと。当時、私は12歳、中学1年生でした。  そのころ東京に住んでいた私たち家族は、アメリカ軍の激しい空襲を避けて、ある村の民家に疎開していました。  そんな、ある日の夕方、私は母の用事で父の勤め先まで行ったのですが、父と行き違いになってしまったので、しかたなくひとりで終電車に乗って帰

スキ
20

夢枕で最期の挨拶/ミステリー体験

あの世へ旅立つ瞬間、人は何を思い、何を願うだろう。もう一度、会いたい。直接、会って、今生の別れをあの人に告げたい。 切なる望みは時空を超え、いつしかあの人の元へ……。 イラストレーション=不二本蒼生 夢枕の別れ◆木下幸子/岩手県奥州市(65歳)  これは、今から20年ほど前の私の体験です。  市の大腸がん検診を受けたところ精密検査が必要という通知書が届きました。  “きっと大丈夫”とは思いながらも不安な思いで再検査の日に指定されていた病院の受付に行くと、そこにAさんがい

スキ
10

幻灯機の女性/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 幻灯機の女性 東京都 59歳 池田まりよ  あれは3年ほど前、千葉県柏市に住んでいたころのことでした。  ある日、昼間は忙しくて愛犬を散歩に連れていけなかったので、もう夜も11時40分ごろになってから出かけました。  そのとき、私が散歩コースに選んだのは、それまでもときどき通ったことのある道でした。 右側には住宅と粟畑があり、左側は森になっていま

スキ
19

別の場所の夫/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 別の場所の夫 福井県 66歳 今井富貴子  私の前夫は、ときどき私に奇妙なことをいっていました。  どうやら自分には、もうひとりの自分がいて、その別の自分が別の場所にいることがよくあるらしい、などということです。  でも、当時、まだ若かった私にはそんな話は少しも信じられず、何をバカなことをいっているのだろうと思うだけでした。  そんな、ある日のこ

スキ
23

独居房/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 独居房 栃木県 36歳 相沢信之  私は、以前、死刑囚や無期囚といった凶悪な犯罪を犯した囚徒を収監し、施設内には死刑場もある、古い歴史をもつ刑務所で服役していました。  刑務所では、通常、雑居と呼ばれる大部屋で10人前後が共同生活を送り、免業日という休日以外は施設内にある各工場に行って、朝の8時から夕方4時までさまざまな作業に従事することになって

スキ
17

死者からのワンコール/あなたの怪奇ミステリー体験

それまで晴れわたっていた空模様が、なぜか突然、怪しげに。 そのときである。峠道のトンネルから自転車に乗った少年が現れたのは。 その後、少年に続いて車を走らせるも、彼の姿はもうどこにも……。 イラストレーション=不二本蒼生 トンネルの少年木樹/福岡県北九州市 今から10年くらい前のことになります。 そのころ仲のよかった友人3人と、大分県にある城島(きじま)高原までドライブしにいった帰りのことでした。メンバーは、私以外に男友だちふたりと女友だちがひとりです。 別府湾が見わた

スキ
19

膝から下だけの白い足/あなたのミステリー体験

素直に受けいれるべき警告もあれば、鵜呑みにすると危険な警告もある。 すべては自分の選択。そのためには見極める力を持つことが重要となる。 選択を誤ると、自ら不幸を引きよせることもときには……。 イラストレーション=不二本蒼生 外したほうがいいよ◆静岡県/岡野祐介(53歳)  数年前に仲のよい友人と旅行に行ったときのことです。  その旅行に出発する何日か前に、友人はリサイクルショップで、以前からとてもほしかった某有名人がデザインした限定品のブレスレットを発見し、購入したそう

スキ
6

生命線がないの/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 生命線がないの 岩手県 42歳 小坂井麻季  あれは、今から5~6年前の冬のことだった。私はそのころ、六畳一間の小さなアパートに住んでいた。2階の部屋には同じ店に勤めているHさんが住んでいた。Hさんは、売れっ子のホステスできれいなひとだった。同じアパートに住んではいても店で挨拶を交わすくらいで、話らしい話などまったくしたことがなかった。もちろん、

スキ
14

いぬ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 いぬ 岩手県 17歳 及川ひとみ  私がまだ小学生だったころの出来事です。もう細かいところまではよく覚えていないのですが、その夜、両親は何かの用事で外に出かけ、祖母は確か旅行に行っており、姉と妹は夕方から友達の家に行ったかなにかして、とにかく私がひとり、家で留守番をしなければならないことになってしまいました。  明るい月の出ている、生暖かい夜でし

スキ
15

帰ってくる黒いワンピース/あなたのミステリー体験

流れる川の真上を宙を滑るようにして歩き、やがて川の向こう岸で忽然(こつぜん)と姿を消した女性。時刻は夕暮れどき。目撃したのは私ひとりきり。 見間違いか? はたまた錯覚か? いや、やはりあれは……。 イラストレーション=不二本蒼生 川の上の女 ◆黄田マイ(26歳)/大分県  これは私が小学生の高学年のころに体験した出来事です。  晩秋のある土曜日でした。父と隣町まで買い物に出かけたときのことでした。  父が運転する車に揺られて、私は後部座席からぼんやりと外の景色を眺めてい

スキ
9

スナックのあさみさん/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 スナックのあさみさん 山口県 33歳 山口美亜紀  平成7年4月、私が8年間も勤めたスナックが閉店しました。お客もママさんも、みんなとてもいい人ばかりだったのですが……閉店の原因は実は幽霊でした。  ママさんにはあさみさんという高校時代から親しくしている友人がいました。デパートに勤めていた彼女は、毎週月水金は早く帰れるということで、必ずお店に寄り

スキ
22

お隣さんの屋根の上にいる/あなたのミステリー体験

不思議な雰囲気を漂わす転校生に、困惑を隠せない教師、そして生徒たち。さまざまな出来事が勃発しようとも、彼女は多くを語らない。やがて謎めく少女は人知れず引っ越し、この地を去っていった……。 イラストレーション=不二本蒼生 転校生◆Nさん(53歳)/静岡県  私は現在、学校職員としてある学校に勤めています。これは以前、同じ職場にいたK先生が体験した出来事です。  K先生のクラスに、県外から転校生が来ました。Hさんという女の子です。  複雑な家庭事情が関係してか、不思議な雰

スキ
6

猫ばあさん/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 猫ばあさん 大阪府 36歳 向田英一  私がまだ小学校5年生のころでした。夏休みを利用して祖母の生まれた故郷である新潟県に遊びに行きました。これは、その祖母の家の隣に住んでいた、たいへん猫好きなお婆さんの死にまつわる話です。  私が行くちょうど1年ほど前に、そのお婆さんは腰を痛めたために近くに住む息子さん夫婦の家に引きとられました。猫好きのお婆

スキ
10