ウェブマガジン ムーCLUB

「怪獣」から「妖怪」へ、ブームの急変と「妖怪図鑑」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
+3

「怪獣」から「妖怪」へ、ブームの急変と「妖怪図鑑」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

今も子どもの心をトリコにする「怪獣」と「妖怪」。似ているようで全くちがう両雄、昭和のむかしから共存共栄してきたかと思いきや、じつは忘れられた覇権争いの歴史があったのだ! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 「鬼太郎」の登場と「怪獣」の終焉と復権 以前、仕事で1960年代から70年代にかけての玩具業界の業界新聞をリサーチしたことがあった。記事を見ていくと、69年に業界が「大激震」に見舞われていたことがわかる。  1966年、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の放映開始によって

スキ
15
21世紀にも生きる「ファラオの呪い」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

21世紀にも生きる「ファラオの呪い」/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

王の眠りを妨げるものは呪われる……! 「ファラオの呪い」が、2021年の世界を震えさせた。懐かしくも恐ろしい怪奇譚を今、見つめ返す。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 頻発する事故はミイラ移送計画が原因か? この春、70年代オカルトブーム世代にとって、なんとも懐かしいフレーズがメディアに氾濫した。「ファラオの呪い」である。70年代なかばあたりに続々と刊行された「ピラミッドの謎」「王家の谷の探検」「ツタンカーメンのひみつ」など、エジプト関連の児童書を読み漁った元・オカルト

スキ
15
「将門塚の祟り」は1976年起源だ!/吉田悠軌・オカルト探偵

「将門塚の祟り」は1976年起源だ!/吉田悠軌・オカルト探偵

江戸の総鎮守、東京の地霊、あるいは日本最大の「祟る神」。さまざまな呼び方で畏怖される古代の武将、平将門。東京大手町の将門塚はその首を供養した聖地、霊域として名高いが、「塚の祟り」が取り沙汰されるようになったのは意外に近年のことだった! 文・写真=吉田悠軌 #オカルト探偵 吉田悠軌(よしだゆうき) 怪談サークル「とうもろこしの会」会長、『怪処』編集長。今回の写真は取材に際し、将門公の仮祭壇に参拝中の一枚。 オカルト探偵・吉田悠軌による解説動画はこちら! 将門塚ブームのル

スキ
18
入門百科『世界ミステリーゾーン』と「楽しいオカルト」への郷愁/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

入門百科『世界ミステリーゾーン』と「楽しいオカルト」への郷愁/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 今回は懐かしの名著・小学館入門百科シリーズ『世界ミステリーゾーン』を振り返って……そこには”楽しいオカルト”が花咲いていた。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 『日本オカルト150年史』を読んで  2020年の2月、オカルト界の重鎮、秋山眞人氏が『日本のオカルト150年史』(河出書房新社)を刊行した。明治・大正期から現時点までの日本におけるオカルト的事象を網羅したクロ

スキ
15
70年代末の最恐都市伝説「口裂け女」の惨劇と喜劇/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

70年代末の最恐都市伝説「口裂け女」の惨劇と喜劇/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 今回は「口裂け女」を振り返ると……そこに、「おじさん」の顔もヒョッコリしてしまった! 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 「口裂け女」、現る!  1979年、僕が小学校6年生のころのある日、音楽室で授業の開始を待っていると、クラスの女子たちが大騒ぎしながら駆け込んできた。 「聞いた? R小の女の子がH神社で“変な女”に襲われたんだって!」  彼女たちの話によれば……

スキ
8
「心霊写真」新たなる恐怖の発見と衝撃/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

「心霊写真」新たなる恐怖の発見と衝撃/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想する。 今回は「心霊写真」を回想。今見ればなんてこともない写真が、ページに触れるのも憚られるものに見えたのは……なぜ? 文=初見健一 #昭和こどもオカルト オカルト仕掛人、中岡俊哉の功績  今回は70年代の「心霊写真ブーム」勃発の経緯を考察してみたい……のだが、考察するといってもこのブームのきっかけはあまりに単純で、起爆剤となったのはもちろん中岡俊哉御大が1974年に刊行し

スキ
5
昭和的売文屋・五島勉へのシンパシー/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和的売文屋・五島勉へのシンパシー/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 前々回、前回に続き、故五島勉氏の仕事を回想する。終末予言を発見、発掘した”売文屋”の生涯を讃えよう。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 前回は<こちら>。 「売れた」ことで巻き起こる想定外の事態  前回の本コラムの最後で、『ノストラダムスの大予言』があれほどまでのベストセラーになってしまったのは、五島勉氏にとっては「誤算だった」という言い方をしたが、もっと言えば、そ

スキ
8
コティングリー妖精写真に宿る「不安」の記憶/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

コティングリー妖精写真に宿る「不安」の記憶/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想する。今回のお題は心霊写真……の前に、世界を騒がせた「妖精写真」について回想する。いまでいうフェイク、捏造された不思議写真は、妙な不安を抱かせる異界の窓のようだったのだ。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 「心霊写真」ブーム…その前に  今回から数回にわたって、昭和のオカルトブームのなかでも最大級の大ネタのひとつ、70年代初頭に勃発した「心霊写真ブーム」について回顧してみたい。本コラムはあくまでも『昭和

スキ
19
ノストラダムス研究家・五島勉 追悼特集 大予言ブームを巻き起こした稀代の著述家/羽仁礼

ノストラダムス研究家・五島勉 追悼特集 大予言ブームを巻き起こした稀代の著述家/羽仁礼

『ノストラダムスの大予言』—— 。累計250万部を超える大ベストセラーであり、日本におけるノストラダムス研究書の代表である。その著者、五島勉氏が亡くなられた。はたして五島氏とは、どのような人物だったのか? 改めてここに検証し、その死を追悼する。 文=羽仁 礼 予言者ノストラダムス波瀾万丈の生涯 「一九九九の年、七の月  空から恐怖の大王が降ってくる  アンゴルモワの大王を復活させるために  その前後の期間、マルスは幸福の名 のもとに支配に乗りだすだろう」(五島勉氏訳)

スキ
6
通俗作家としての五島勉…その成功と誤算/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

通俗作家としての五島勉…その成功と誤算/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 前回に続き、故五島勉氏の仕事を回想する。通俗作家として時代を切り裂いていった筆は、予言というテーマを掘り当てるーー。 文=初見健一 #昭和こどもオカルト 前回は<こちら>。 「女性週刊誌記者」というキャリア  現在では、というか70年代初頭以降は、五島勉といえばとにもかくにも「ノストラダムス」であり、この文脈以外で語られることはほとんどない。狂信者、陰謀論者、詐欺師…

スキ
11