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ウェブマガジン ムーCLUB

ムー本誌の特集記事のほか、ここだけの特別企画やインタビュー記事、占いなどを限定公開。オカルト業界の最奥部で活動する執筆陣によるコラムマガジンです。なんだかんだ、毎月30~40本投… もっと読む
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#怪談

ふみきり地蔵/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 ふみきり地蔵宮城県 39歳 沢田英樹  あれは私が高校2年生のころの出来事です。  私が通っていた高校の通学路には踏み切りがあり、遮断機のすぐ横にはお地蔵様が建立されていました。かつてその踏み切り内で列車事故にあって亡くなられた人がいるとかで、そのお地蔵様も何かそのことと関係するものだったようです。  ある日の午後でした。ひとりで下校中、その踏

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「八尺様」の抱擁/オカルト探偵・吉田悠軌の”女が怖い”

オカルト探偵が追いつづける怪談のなかの「怖い女」。第2回は、投稿系ネット怪談の傑作として今日まで語り継がれるキャラクター「八尺様」。意思疎通不可の恐ろしい怪物として登場したそれは、ネットの二次創作文化と結びつくことで意外な変貌を遂げていった。 文==吉田悠軌 挿絵=森口裕二 赤い女と白い女 現代怪談を追いかけるときに、私がいつも注目しているのが「赤い女」である。かなりの長身で、赤い服に身を包んだ女たち。実話怪談・都市伝説・学校の怪談のジャンルを横断し、たびたびその姿を表す

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亡父が夢で警告した真意/あなたの怪奇ミステリー体験

亡くなった父親が、ある夜、母親の夢に出現。翌日、夢の中での父のお告げが現実となり、近親者が急死……。 思いは報われなかったが、身内を案じる父の愛は、今も、これからも。 イラストレーション=不二本蒼生 亡父が夢で伝えたこと須藤奈緒子/秋田市(56歳)  今から数年前の出来事です。父が亡くなって2年ほどがたったある夜のこと。母からこんな電話がありました。 「実は今朝、ちょっと気になる夢を見たのよ。お父さんが私の前にきちんと正座して、“久美子には重大な病気がある。このままで

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ネット以前の元祖【八尺様】発見!? 大きな女の人の怪異/黒史郎・妖怪補遺々々

2021年、Twitter上で話題となった【八尺様】は、いわゆるネット都市伝説の存在。しかし、文献上にも…いるはいるは、八尺様のような大きな女性の伝承が! 2022年の一発目は、そんな怪異を補遺々々! 文・絵=黒史郎 #妖怪補遺々々  背の高い女怪「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」  ふいに聞こえてくる、初めて耳にする奇妙な声。  庭の生垣の上から帽子だけがひょっこり見え、その帽子が横に移動し、生垣の切れ目から白いワンピース姿に帽子をかぶった女性が姿を現す。  生垣の高さは

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金魚/黒史郎・化け録

だれでも「運が悪い」と感じるときはある。でもそれが、ずーっと毎日だったらどうだろう。 その「不幸」が、周囲にも伝染するとしたら。それも、得体の知れない現象として……。 文=黒史郎 挿絵=北原功士 不幸「幸」と「不幸」の配分は平等ではない。  一身に不幸のみを背負わされる人もいる。  現在休職中というUさんは、まさに自分がそうであると自嘲する。 「なぜか自分だけハズレを引くんです。兄がふたりと妹がいて、子供のころはよく4人で遊んでいたんですが、私だけハチに刺されたり、バイ

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入る場所/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 入る場所神奈川県 39歳 藤原春美  母から聞いた話です。  母が住んでいた家の近くに、当時小学校3年生の咲子ちゃんという女の子が住んでいました。その子はとても頭のいい子だったそうです。家は地元に代々続く名家で、ご両親にとても可愛がられていました。母は、近くを流れる川の河原で、お友だちと楽しそうに遊んでいる彼女の姿をよく見かけたそうです。  咲

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不滅の「カシマさん」/オカルト探偵・吉田悠軌の”女が怖い”

オカルト探偵・吉田悠軌が生涯をかけ追いつづける、怪談や都市伝説にあらわれる「怖い女」たちの姿。彼女たちをピックアップし、その恐怖の根源をひもとかんとするのが当連載の狙いである! 第1回は、さまざまな怪談のルーツにもなっている、この「怖い女」から。 文=吉田悠軌 挿絵=森口裕二 怖い女「カシマさん」  カシマさん、カシマ様、カシマレイコ……。さまざまに呼ばれる「カシマ」という女。  その正体は謎に包まれているが、多くの場合、片足か両足を失った女性の怨霊だと噂される。そして

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溺死霊と、にらみあい/あなたの怪奇ミステリー体験

深夜、警備で巡回中、事務所のドア近くに白いスーツ姿の男性が!! 見れば顔は青ざめ、髪はザンバラ。しかも全身ずぶ濡れ。 恐怖に震える私に同僚が語ったこの男の正体、それは……。 ◉読者投稿ページ イラストレーション=不二本蒼生 睨みつづける地縛霊◆髙田孝之/栃木県足利市(37歳)  あれはまだ私が大学生のころの出来事です。  当時、私は学費を稼ぐために警備会社で夜間警備のアルバイトをしていました。  ある大きな電機会社の工場で夜間勤務をしていたときのことです。その日は朝から

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夜泣き/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 夜泣き 東京都 36歳 高杉圭一  昨年11月、S子という女性と結婚しました。式直前まで身辺にやっかいな問題を抱えていたため、新婚旅行先で、ようやく心身ともにストレスから解放されたような気がしたものです。  結婚後、しばらくは平穏な日々が続きました。ところがある朝のこと、目覚めた私の顔を覗きこみながら、妻が不安そうに聞いてきたのです。 「ねえ、あ

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ありがたくない! 南国の悪神に出会ったときの対策とは?/黒史郎・妖怪補遺々々

徳之島をはじめ、奄美地方に伝えられる神様のなかには、じつにありがたくない…嫌〜な神様がいらっしゃる。そんな神々を、今回は掘り起こしました! ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」だ!  文・絵=黒史郎 #妖怪補遺々々 ありがたくない神様「苦しいときの神頼み」とはいいますが、頼んでも祈っても、なにも叶えてくれない、助けてもくれない、場合によっては殺されてしまう――そんな、出会いたくな

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白蛇酒/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 白蛇酒 兵庫県 54歳 岡崎春男  数年前に知人の身に起きた出来事です。  彼の家は岡山県の地方都市の郊外にあり、代々、行商人などが利用する木賃宿を経営してきました。  聞くところによると、その家には大きな白い蛇がすみついていて、その白蛇が彼の家を守ってくれるということです。この話は代々伝えられているそうです。  そのせいかどうか、あることから彼

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生の事故現場/黒史郎・実話怪談 化け録

日常を不意に襲う怪異の記録、化け録。それはどこか、交通事故にも似ているかもしれない。 今回は、事故にまつわる、なんとも奇怪なお話を、ひとつ。 文=黒史郎 絵=北原功士 現場にて たとえ、場所、時間を同じくしても、あなたの隣にいる人は必ずしも、あなたと同じものを見ているとは限らない。どちらかの視線は歪んだ世界に迷い込んで、見るべきではないものを見ている、そんなことがないとはいいきれない。  次のような事例がある。  桃香さんはその日、友人のS美とコンサートへ行った。会場

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冷たいバー/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 冷たいバー 栃木県 30歳 山田宏  8年前に大学を卒業し、大手印刷会社の支所に就職しました。そして約2か月の期限で、本社研修のため、東京都T市にある本社寮に入寮しました。1か月もたつと研修生活にも慣れて、自由時間には本社で知りあった同僚たちと居酒屋などに飲みにいくようになりました。  そんなある夜のことです。  一日のスケジュールを終えた私は

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実話怪談と心霊ドキュメンタリーが追った「恐怖のリアリティ」/吉田悠軌・オカルト探偵

「実話怪談」と「心霊ドキュメンタリー」。一般的にはほぼ同じジャンルと思われがちだが、その実、両者は正反対のベクトルを歩んだといっていいほどに違うものなのだ。90年代以降、「不思議とリアリティ」を追い求めつづけたふたつの文化運動の現在地とは? 文=吉田悠軌 #オカルト探偵 「実話怪談」と「心霊ドキュメンタリー」  私は「オカルト探偵」を名乗ってはいるが、オカルト全般の知識が深いわけではない。あくまでメインの活動は「実話怪談」の収集と発表である。 「実話怪談」はかなり新しいム

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