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火の玉/読者のミステリー体験

火の玉/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 火の玉三重県 匿名希望  中学生時代、放課後、友人たち4人と下校していたときのことです。すでに夕日は沈みかけていて、稲刈りのすんだ田んぼの中では子供たちがボールで遊んでいました。  そんなときでした。  友人のひとりが「火の玉だ‼」と、叫んだのです。  驚いて、友人の指差すほうを見ると、50メートルほど先にある山の麓にサッカーボールくらいの大

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猫の報せ/あなたの怪奇ミステリー体験
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猫の報せ/あなたの怪奇ミステリー体験

人間とは比にならないほど優れた嗅覚や聴覚を持つ動物たち。そんな彼らなら、知られざる能力をも秘めているかもしれない。人間には想像もつかないような驚くべき能力を……..。 イラストレーション=不二本蒼生 猫の報せ下川ロウザ/東京都杉並区  以前、私は母親との諍いさかいが原因となって、半年間ほど実家との連絡を完全に途絶えさせていたことがありました。  ある日のことです。私の夢の中に、そのころ可愛がっていた飼い猫が出てきて、「ママが入院したよ」と、ハッキリと人間の言葉で私に告げ

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ナイフを持ってきてくれ/読者のミステリー体験

ナイフを持ってきてくれ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 ナイフを持ってきてくれ 大分県 40歳 則行英樹  以前、私が勤務していた某地方都市にある総合病院の7階での出来事だ。  初秋のある夜のこと、救急外来から70代の男性が肺炎の治療のために入院してきた。重症というわけではなかったが、あいにく軽症部屋が満床だったので、ベッドが空くまで重症部屋で抗生物質による点滴治療が行われることになった。  家族によ

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まだまださきのもの/読者のミステリー体験

まだまださきのもの/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 まだまださきのもの 栃木県 46歳 福田宏  最近、ある大手電機メーカーが発表したヘッドホン型ステレオの最新モデルを見て、びっくりしていました。  私はなんと、それを35年前に見ていたのです!  そのころ私の実家は、アパートを営んでいました。2階建てで12室あり、大学生や若い勤め人が主な住人でした。  私が小学6年生のときです。空き室にひとりの

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廃墟が呼ぶ/黒史郎・化け録
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廃墟が呼ぶ/黒史郎・化け録

あるときは図書館の書架を漁り、あるときは体験者から話を訊き……「化け録」は、日々古今の怪異を収集する作家・黒史郎が拾い集めた膨大な化け物たちの記録。 第1回目はまず、こんなお話を、ひとつ。 文=黒史郎 イラストレーション=北原功士 廃墟が呼ぶ 廃墟には人を惹きつけるものがある。だからといって勝手に踏み荒らしていいはずがない。  しかし、近年ではそういう場所を心霊スポットと称して不法侵入し、撮影した動画をネットにあげる行為が横行している。これは霊に対しても不行儀ではないだろ

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るみちゃん人形/読者のミステリー体験

るみちゃん人形/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 るみちゃん人形 北海道 27歳 鈴木沙織  小学校のころ、父にねだって、声が出る人形を買ってもらいました。私はその人形に〝るみちゃん〞と名前をつけ、とても可愛がりました。寝るときも、出かけるときも、ずっと抱っこしていました。中学生になってもそれは変わらず、本当に大切にしていました。  中学1年生のころ、うちに遊びにきた友だちが、るみちゃんを見て、

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「大流行」前夜を辿る! 口裂け女の〝リアル〟怪談/吉田悠軌・オカルト探偵
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「大流行」前夜を辿る! 口裂け女の〝リアル〟怪談/吉田悠軌・オカルト探偵

口裂け女の噂は、大流行した1979年よりかなり以前から各地でささやかれていたーー。前回では、オカルト探偵の調査によって「定説」を覆す重大な証拠が積み上げられたが、今回はさらに新情報をくわえて「口裂け女」発生の実像に迫っていく! 文=吉田悠軌 #オカルト探偵 続々と発見される79年以前の口裂け女  1977年11月中旬、木曜深夜に放送された、中部地方のCBCラジオ「今夜もシャララ」。番組内の「恐怖の体験コーナー」にて、次のような投稿が読まれたそうだ。   投稿者は若い男性。

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古い学生寮に住み続けている霊の話…ほか/ミステリー体験
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古い学生寮に住み続けている霊の話…ほか/ミステリー体験

戦前に建った古い学生寮。そこで快適に過ごしていたある真夏の夜のこと。夢の中に見知らぬ人物が! 氷のように冷たい手をした薄気味悪い謎の人物。この世のものか、はたまたあの世からの訪問者か。真相は今も闇の中……。 イラストレーション=不二本蒼生 学生寮の夜◆林田恵子/栃木県足利市(51歳)  通っていた大学には学生寮があり、私は3年間ほどそこでお世話になっていました。  その学生寮は戦前に建てられたもので、造りはとてもモダン。アンティークの好きな私は、当時、その学生寮に大きな

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油揚げと菓子パン/読者のミステリー体験

油揚げと菓子パン/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 油揚げと菓子パン 徳島県 48歳 河村正子  スーパー勤めの友人から聞いた話です。その人の義姉は裕福な家に嫁いだのですが、その家で長いことお祀りしていたお稲荷様を、このごろおざなりにしていたそうです。そのせいかどうか、つい最近になって体調を崩して入院したとのこと。  これはそのしばらく前のお話です。ある日、その義姉が菓子パンを食べようとして袋を

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真っ赤に染まる「豆腐の怪談」/黒史郎・妖怪補遺々々
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真っ赤に染まる「豆腐の怪談」/黒史郎・妖怪補遺々々

まだまだ、蒸し暑い日が続くことと思います。こんなときは、ゾクリとするような怪談と、ひんやりとした冷奴でもいかがでしょうか。というわけで、今回は高知県で語られる【豆腐にまつわる怪談】をご堪能ください。 ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」だ!  文・絵=黒史郎 #妖怪補遺々々 罪は豆腐にあらわれる 香美郡槙山村(現・香美市)土居、ここにあった八幡宮の境内は一宇(いちゅう)小三郎の居

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