ちょっとムーでも読んでいきなよ

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笑っているんですね/読者のミステリー体験

笑っているんですね/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 笑っているんですね 兵庫県 47歳 木村茂子  忘れもしません。地下鉄を利用するたびに思いだします。ある若い男性の笑顔です。  数年前のことです。地下鉄の駅でした。午後2時ごろだったと思います。私はホームの壁にもたれて、電車が来るのを待っていました。そのときです。  カラン、コロン、カラン、と今どきめずらしくゲタの音をさせて、25〜26歳のほ

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再婚の夜/読者のミステリー体験

再婚の夜/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 再婚の夜 三重県 35歳 柴原秀摩  百聞は一見に如かず、という言葉があります。私が霊魂の存在や、あの世と呼ばれるものがあることを信じるようになったのも、やはり私自身がなんとも説明のしようのない不思議な体験をしてしまったからにほかなりません。その私の体験とは私は、今から5年前に亡くなった友人、Yさんの幽霊に出会ったのです。  Yさんは、私より

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胃袋に手を/読者のミステリー体験

胃袋に手を/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 胃袋に手を 京都府 22歳 村木恵  私が高校3年生のときの出来事です。ちょうど、2学期の期末試験を終えた日のことでした。  学校から帰るなり吐き気を催した私は、どうせ風邪でもひいたのだろうと軽く考えてすぐにベッドに横になりました。  ところが症状は一向に良くなりません。それどころか時間がたつにつれてますますひどくなり、ついには胃が何かにわしづ

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眠ってしまいたい/読者のミステリー体験

眠ってしまいたい/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 眠ってしまいたい 栃木県 52歳 黒田清一郎  私が住む町から南西へ50キロほどいったところに、その道路はある。地元の新聞にもとりあげられ、付近の人ばかりかそこを通る人や車からも恐れられ、わざわざ遠回りをする人もいるほどに県内では知れわたっている〝魔の道路〞だ。その一本の道路の、わずか100メートルほどの間で、たてつづけに3人の人間が奇怪な死に

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逃げるのか!/読者のミステリー体験

逃げるのか!/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 逃げるのか! 群馬県 23歳 鈴木栄司  私の家族がその家に引っ越したのは、私が小学6年生のころの12月でした。父が急病で入院したのは、それからわずか1週間とたたないころでした。幸い、そう長い入院ではありませんでしたが、これがすべての前兆だった気がします。  年が明けた元日、私は街のマラソン大会に出場し、車とすれちがいざまに足をひかれてしまい

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深夜にすり寄るもの/あなたのミステリー体験

深夜にすり寄るもの/あなたのミステリー体験

幽霊ではなさそうだ。でも、しつこいほどに私に擦りよってきた謎の人物の姿はどこにも見当たらない。 鮮明な夢だったのか? それともやはり現実か!? 摩訶不思議としかいいようのない現象が。 イラストレーション=不二本蒼生 深夜3時のスリスリ ◆Nさん(27歳)/岐阜県  2020年4月6日、深夜3時から朝までの数時間の出来事です。  その時私は、母と共有している2階の寝室で、頭を南向きに、顔を西の壁に向けて眠っていました。  そのうちだれかが、まるで猫のように顔や頭を私の背

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ウラメシヤ/読者のミステリー体験

ウラメシヤ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 ウラメシヤ 神奈川県 44歳 倉木茂男  今からおよそ22年ほど前のことになります。私は、仕事の関係で昭和45年から約3年間、宮城県仙台市に移り住みました。当時、その地に新しく開設された営業所は、私を含む東京からの出向組3人と地元から参加してくれた人たちの男女8人の、計11人で運営されていました。  私がその営業所のメンバー全員と、県内の秋保温

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リアルタイム“怪奇”配信「ムー TikTok LIVE 最恐都市伝説・鮫島事件 生解説&怪談トークSP」12月10日20時~配信!

リアルタイム“怪奇”配信「ムー TikTok LIVE 最恐都市伝説・鮫島事件 生解説&怪談トークSP」12月10日20時~配信!

 都市伝説「鮫島事件」の解説を、吉田悠軌(オカルト探偵)、鹿目凛(でんぱ組.inc)をゲストにTikTok LIVEで生配信!  実は2020年9月から「TikTok」に参入しているのだ。 [配信概要] 「ムー TikTok LIVE 最恐都市伝説・鮫島事件 生解説&怪談トークSP」■日時:2020年12月10日(木)20時~21時予定(無料) ■出演者:吉田悠軌、鹿目凛(でんぱ組.inc)、ムー編集部 ■企画協力:TikTok ■制作協力:ディアステージ 最恐都市伝

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早く行くべ/読者のミステリー体験

早く行くべ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 早く行くべ 岩手県 25歳 村上かつ子  私は何年か前から、ある事情で大変につらく苦しい毎日を送ってきました。なんとかこの状況から抜けだそうと、ずっと歯をくいしばって耐えつづけているのですが、やはり、ときとしてふと気が弱くなり、つい、もう死んでしまいたいと真剣に考えてしまうこともありました。  そんな、ある日の出来事です。  私は勤務先には車で

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天神様の白蛇/読者のミステリー体験

天神様の白蛇/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 天神様の白蛇 栃木県 31歳 高橋清二  私がまだ高校生のころの話だ。私の通っていた高校の隣に、幅2メートルほどの市道をはさんで神社があった。道路と校庭を区切っているのはヒバの垣根で、そのところどころに生徒たちがこっそりと出入りするための穴があけられていた。そして月に1度、全校生徒で、その穴の補修も含めた垣根の手入れと、校庭の小石を拾ったり雑草

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