ちょっとムーでも読んでいきなよ

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古い学生寮に住み続けている霊の話…ほか/ミステリー体験
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古い学生寮に住み続けている霊の話…ほか/ミステリー体験

戦前に建った古い学生寮。そこで快適に過ごしていたある真夏の夜のこと。夢の中に見知らぬ人物が! 氷のように冷たい手をした薄気味悪い謎の人物。この世のものか、はたまたあの世からの訪問者か。真相は今も闇の中……。 イラストレーション=不二本蒼生 学生寮の夜◆林田恵子/栃木県足利市(51歳)  通っていた大学には学生寮があり、私は3年間ほどそこでお世話になっていました。  その学生寮は戦前に建てられたもので、造りはとてもモダン。アンティークの好きな私は、当時、その学生寮に大きな

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蛍柱/読者のミステリー体験

蛍柱/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 蛍柱 埼玉県 70歳 伊藤方年  あれは、昭和20年8月初めのこと。当時、私は12歳、中学1年生でした。  そのころ東京に住んでいた私たち家族は、アメリカ軍の激しい空襲を避けて、ある村の民家に疎開していました。  そんな、ある日の夕方、私は母の用事で父の勤め先まで行ったのですが、父と行き違いになってしまったので、しかたなくひとりで終電車に乗って帰

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夢枕で最期の挨拶/ミステリー体験

夢枕で最期の挨拶/ミステリー体験

あの世へ旅立つ瞬間、人は何を思い、何を願うだろう。もう一度、会いたい。直接、会って、今生の別れをあの人に告げたい。 切なる望みは時空を超え、いつしかあの人の元へ……。 イラストレーション=不二本蒼生 夢枕の別れ◆木下幸子/岩手県奥州市(65歳)  これは、今から20年ほど前の私の体験です。  市の大腸がん検診を受けたところ精密検査が必要という通知書が届きました。  “きっと大丈夫”とは思いながらも不安な思いで再検査の日に指定されていた病院の受付に行くと、そこにAさんがい

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幻灯機の女性/読者のミステリー体験

幻灯機の女性/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 幻灯機の女性 東京都 59歳 池田まりよ  あれは3年ほど前、千葉県柏市に住んでいたころのことでした。  ある日、昼間は忙しくて愛犬を散歩に連れていけなかったので、もう夜も11時40分ごろになってから出かけました。  そのとき、私が散歩コースに選んだのは、それまでもときどき通ったことのある道でした。 右側には住宅と粟畑があり、左側は森になっていま

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別の場所の夫/読者のミステリー体験

別の場所の夫/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 別の場所の夫 福井県 66歳 今井富貴子  私の前夫は、ときどき私に奇妙なことをいっていました。  どうやら自分には、もうひとりの自分がいて、その別の自分が別の場所にいることがよくあるらしい、などということです。  でも、当時、まだ若かった私にはそんな話は少しも信じられず、何をバカなことをいっているのだろうと思うだけでした。  そんな、ある日のこ

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独居房/読者のミステリー体験

独居房/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 独居房 栃木県 36歳 相沢信之  私は、以前、死刑囚や無期囚といった凶悪な犯罪を犯した囚徒を収監し、施設内には死刑場もある、古い歴史をもつ刑務所で服役していました。  刑務所では、通常、雑居と呼ばれる大部屋で10人前後が共同生活を送り、免業日という休日以外は施設内にある各工場に行って、朝の8時から夕方4時までさまざまな作業に従事することになって

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死者からのワンコール/あなたの怪奇ミステリー体験

死者からのワンコール/あなたの怪奇ミステリー体験

それまで晴れわたっていた空模様が、なぜか突然、怪しげに。 そのときである。峠道のトンネルから自転車に乗った少年が現れたのは。 その後、少年に続いて車を走らせるも、彼の姿はもうどこにも……。 イラストレーション=不二本蒼生 トンネルの少年木樹/福岡県北九州市 今から10年くらい前のことになります。 そのころ仲のよかった友人3人と、大分県にある城島(きじま)高原までドライブしにいった帰りのことでした。メンバーは、私以外に男友だちふたりと女友だちがひとりです。 別府湾が見わた

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