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ちょっとムーでも読んでいきなよ

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ムー公式ウェブ「ムーPLUS」の中から、比較的まったり読めそうな記事(個人差あります)や連載記事の一部をまとめました。 ムー初心者の方、息抜きしたい方はこちらをどうぞ。 *一部、… もっと読む
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竹藪の先に広がる謎の田園風景……/あなたの怪奇ミステリー体験

通いなれ、隅々まで知りつくしているはずの竹たけ薮やぶ。ところが、今日に限ってまるで目にしたことのない光景が眼前に。夢か? 幻か? いや、もしや今、自分がいるこの場所は……。 イラストレーション=不二本蒼生 竹藪を抜けると◆山段敏明/京都府福知山市(71歳)  令和2年6月7日の日曜日、13時30分ごろのことでした。  私は一級河川の由良川沿いにある父親所有の竹藪へ、淡竹の筍を採りにいきました。  鬱蒼とした竹藪の中に入り、細い筍を何本か採った後、もっと太いものはないかと

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人込みの中から/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 人込みの中から東京都 35歳 石井隆之  最初は、帰宅途中の電車がドアを閉めて動きだしたときだった。私の目が、ホームに立っているひとりの男の姿をとらえた。  ──あれ? Hじゃないか……?  その男は確かに学生時代の友人のHに見えた。だが、スピードをあげながらホームをあとにする電車の窓からは、それを確認することはできなかった。Hとは、もう10年近

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笑っているんですね/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 笑っているんですね 兵庫県 47歳 木村茂子  忘れもしません。地下鉄を利用するたびに思いだします。ある若い男性の笑顔です。  数年前のことです。地下鉄の駅でした。午後2時ごろだったと思います。私はホームの壁にもたれて、電車が来るのを待っていました。そのときです。  カラン、コロン、カラン、と今どきめずらしくゲタの音をさせて、25〜26歳のほっ

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早く行くべ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 早く行くべ 岩手県 25歳 村上かつ子  私は何年か前から、ある事情で大変につらく苦しい毎日を送ってきました。なんとかこの状況から抜けだそうと、ずっと歯をくいしばって耐えつづけているのですが、やはり、ときとしてふと気が弱くなり、つい、もう死んでしまいたいと真剣に考えてしまうこともありました。  そんな、ある日の出来事です。  私は勤務先には車で通

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天神様の白蛇/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 天神様の白蛇 栃木県 31歳 高橋清二  私がまだ高校生のころの話だ。私の通っていた高校の隣に、幅2メートルほどの市道をはさんで神社があった。道路と校庭を区切っているのはヒバの垣根で、そのところどころに生徒たちがこっそりと出入りするための穴があけられていた。そして月に1度、全校生徒で、その穴の補修も含めた垣根の手入れと、校庭の小石を拾ったり雑草を

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キラキラした球体からの呻き声……/あなたのミステリー体験

お願い! 私たちを助けて! ! 悲痛な願いも空しく火災で焼死した母子。 この親子には、とうてい、死を受けいれることなどできないのだろう。 道行く人々に助けを求め、死後も街を徘徊する悲しいふたり連れ……。 イラストレーション=不二本蒼生 全身火傷の親子 ◆Sさん(52歳)/静岡県  親元を離れて都内の大学に通うため、アパートで独り暮らしをしていたころの出来事です。  ある夜のこと、私は大学のゼミの研究発表を控え、夕食も取らずに資料作りに没頭していました。しかし、さすがに深

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「きれいなドア」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 きれいなドア 石川県/平塚美代子(14歳)  あれは私が小学5年生のころの冬でした。ある日、私は友人のN、Yと一緒に、Tの所に遊びに行きました。Tの家の前には古いアパートが2軒並んでいて、陽当たりが悪く、私はなんだか妙な気分になりました。でもみんなと遊んでいるときに、変なことをいいだすのもと思い黙っていました。私たちは、そのTの家の前でオニごっこ

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「チカチカする庭」 /読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 チカチカする庭 神奈川県/木之下みどり(30歳)  今でもときどき、その夢を見ては不快な思いをする家があります。それは神奈川県茅ケ崎市の北部にあった、私と8人の家族とが12〜13年間住んだ家です。  古い民家で、私たち家族がそこに引っ越したときは、100坪はあろうかという庭に、食器や机、灰皿や火鉢といったあらゆる日用品が捨てられていて山積みにされ

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「顔のない地蔵」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 顔のない地蔵 徳島県/亀井好幸(54歳)  徳島市と、甲子園で有名な池田高校のある阿波(あわ)池田を東西に結ぶ国道192号線は、かつては道幅が狭く、徳島本線と並行しているのでやたら踏み切りが多いうえに、ソロバン道とあだ名されるほどひどい道だった。  交通量が増えるにしたがって道路としての機能を果たし得ない状況となり、十数年の歳月をかけて、レールを

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「天井板」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 天井板 神奈川県/緑川正明(19歳)  5年ほど前、祖父が他界するまでの約1か月間の出来事です。  祖父はパーキンソン病で寝たきりの生活をしていました。  ある日、祖父が私を呼ぶので行ってみると、いきなり「お前は、おれが死んだらどうする?」と聞かれました。  私は両親の都合で、祖父の家の養子になっていました。そこで、母のほうに行くしかないんじゃ

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「うどんげの華」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 うどんげの華 和歌山県/香山さと(56歳)  私にはあまりオカルトだとか超能力というものはわかりませんが、この世の中には不思議なことはあると思います。  そのひとつに、〝うどんげの華〞というのがあります。周知のようにこれは、クサカゲロウという、蚊の5〜6倍もあるような大きい虫の卵です。でも、それにしてはめったにこの卵は目につきませんし、私も56歳

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<入選発表>オカルト短歌・お題「念」/笹公人

歌人・笹公人氏の新刊『念力レストラン』(春陽堂書店)の発売を記念しての「オカルト短歌」企画。お題「念」にて、多数の投稿をいただきました! 優秀作の発表です。 文・選評=笹公人 念入りに選歌たくさんのご投稿ありがとうございました! 「ムー」連載時代の常連投稿者の懐かしいペンネームの数々を見て、うれしくなりました。なんだか同窓会の気分です。 今回、いい歌が多くて、選歌に悩みました。その分、自信を持ってお送りできます。みなさんの作品をぜひお楽しみください! では、念力を込めて

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「かえる女性」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 かえる女性 秋田県/佐藤紫穂(13歳)  その日、私は学校で友人と時間を忘れるほど夢中になって遊んでいたため、帰るのがいつになく遅くなってしまいました。ひとりで帰ることには慣れていましたが、その日のように遅い時間には、それまで一度もその帰り道を通ったことはありませんでした。昼間でも人通りが少なく、電灯も途中にふたつくらいしかない淋しい道でした。自

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<投稿募集・8/16〆>オカルト短歌・お題「念」/笹公人「念力レストラン」発売記念企画

念の力、歌の力憧れの山田先輩念写して微笑む春の妹無垢なり  【笹 公人】 「短歌とはもともとオカルト的な詩型です」ーー歌人・笹公人さんはそう断言する。  5・7・5・7・7・のリズムと31文字という数は超常的なものと対応するという。そこに言霊を乗せるのだから、確かに「オカルト」と「短歌」は相棒関係なのだ。 「オカルト短歌」の提唱者である歌人・笹公人さんの新刊「念力レストラン」には、人間の無意識やノスタルジーの変、よく考えたら“不思議な自然現象”を織り込み、現代人の記憶の端

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