ちょっとムーでも読んでいきなよ

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笑っているんですね/読者のミステリー体験

笑っているんですね/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 笑っているんですね 兵庫県 47歳 木村茂子  忘れもしません。地下鉄を利用するたびに思いだします。ある若い男性の笑顔です。  数年前のことです。地下鉄の駅でした。午後2時ごろだったと思います。私はホームの壁にもたれて、電車が来るのを待っていました。そのときです。  カラン、コロン、カラン、と今どきめずらしくゲタの音をさせて、25〜26歳のほ

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早く行くべ/読者のミステリー体験

早く行くべ/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 早く行くべ 岩手県 25歳 村上かつ子  私は何年か前から、ある事情で大変につらく苦しい毎日を送ってきました。なんとかこの状況から抜けだそうと、ずっと歯をくいしばって耐えつづけているのですが、やはり、ときとしてふと気が弱くなり、つい、もう死んでしまいたいと真剣に考えてしまうこともありました。  そんな、ある日の出来事です。  私は勤務先には車で

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天神様の白蛇/読者のミステリー体験

天神様の白蛇/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 天神様の白蛇 栃木県 31歳 高橋清二  私がまだ高校生のころの話だ。私の通っていた高校の隣に、幅2メートルほどの市道をはさんで神社があった。道路と校庭を区切っているのはヒバの垣根で、そのところどころに生徒たちがこっそりと出入りするための穴があけられていた。そして月に1度、全校生徒で、その穴の補修も含めた垣根の手入れと、校庭の小石を拾ったり雑草

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キラキラした球体からの呻き声……/あなたのミステリー体験

キラキラした球体からの呻き声……/あなたのミステリー体験

お願い! 私たちを助けて! ! 悲痛な願いも空しく火災で焼死した母子。 この親子には、とうてい、死を受けいれることなどできないのだろう。 道行く人々に助けを求め、死後も街を徘徊する悲しいふたり連れ……。 イラストレーション=不二本蒼生 全身火傷の親子 ◆Sさん(52歳)/静岡県  親元を離れて都内の大学に通うため、アパートで独り暮らしをしていたころの出来事です。  ある夜のこと、私は大学のゼミの研究発表を控え、夕食も取らずに資料作りに没頭していました。しかし、さすがに

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「きれいなドア」/読者のミステリー体験

「きれいなドア」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 きれいなドア 石川県/平塚美代子(14歳)  あれは私が小学5年生のころの冬でした。ある日、私は友人のN、Yと一緒に、Tの所に遊びに行きました。Tの家の前には古いアパートが2軒並んでいて、陽当たりが悪く、私はなんだか妙な気分になりました。でもみんなと遊んでいるときに、変なことをいいだすのもと思い黙っていました。私たちは、そのTの家の前でオニごっ

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「チカチカする庭」 /読者のミステリー体験

「チカチカする庭」 /読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 チカチカする庭 神奈川県/木之下みどり(30歳)  今でもときどき、その夢を見ては不快な思いをする家があります。それは神奈川県茅ケ崎市の北部にあった、私と8人の家族とが12〜13年間住んだ家です。  古い民家で、私たち家族がそこに引っ越したときは、100坪はあろうかという庭に、食器や机、灰皿や火鉢といったあらゆる日用品が捨てられていて山積みにさ

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「顔のない地蔵」/読者のミステリー体験

「顔のない地蔵」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 顔のない地蔵 徳島県/亀井好幸(54歳)  徳島市と、甲子園で有名な池田高校のある阿波(あわ)池田を東西に結ぶ国道192号線は、かつては道幅が狭く、徳島本線と並行しているのでやたら踏み切りが多いうえに、ソロバン道とあだ名されるほどひどい道だった。  交通量が増えるにしたがって道路としての機能を果たし得ない状況となり、十数年の歳月をかけて、レール

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「天井板」/読者のミステリー体験

「天井板」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 天井板 神奈川県/緑川正明(19歳)  5年ほど前、祖父が他界するまでの約1か月間の出来事です。  祖父はパーキンソン病で寝たきりの生活をしていました。  ある日、祖父が私を呼ぶので行ってみると、いきなり「お前は、おれが死んだらどうする?」と聞かれました。  私は両親の都合で、祖父の家の養子になっていました。そこで、母のほうに行くしかないんじ

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「うどんげの華」/読者のミステリー体験

「うどんげの華」/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。 選=吉田悠軌 うどんげの華 和歌山県/香山さと(56歳)  私にはあまりオカルトだとか超能力というものはわかりませんが、この世の中には不思議なことはあると思います。  そのひとつに、〝うどんげの華〞というのがあります。周知のようにこれは、クサカゲロウという、蚊の5〜6倍もあるような大きい虫の卵です。でも、それにしてはめったにこの卵は目につきませんし、私も56

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<入選発表>オカルト短歌・お題「念」/笹公人

<入選発表>オカルト短歌・お題「念」/笹公人

歌人・笹公人氏の新刊『念力レストラン』(春陽堂書店)の発売を記念しての「オカルト短歌」企画。お題「念」にて、多数の投稿をいただきました! 優秀作の発表です。 文・選評=笹公人 念入りに選歌 たくさんのご投稿ありがとうございました! 「ムー」連載時代の常連投稿者の懐かしいペンネームの数々を見て、うれしくなりました。なんだか同窓会の気分です。 今回、いい歌が多くて、選歌に悩みました。その分、自信を持ってお送りできます。みなさんの作品をぜひお楽しみください! では、念力を込

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