魔の海域に消えた四次元というジャンル/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれ。疑惑と期待、畏怖と忌避がないまぜの体験は、いったいなんだったんだろう……? “懐かしがり屋”ライターの初見健一が、昭和レトロ愛好視点で当時を回想。
今回は、オカルトキッズを恐怖させた「四次元」を回想する。
*旧「ムーPLUS」での掲載からの転載です。
文=初見健一
幽霊船はどこへ消えた?
70年代オカルトブームのまっただなかで小学生時代を過ごし、高校生になってもいわゆる「怪奇系児童書」の類を読み漁ってきたボンクラ