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2048年から来たタイムトラベラーの醜態など/南山宏のちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2018年4月号、第408回目の内容です。

文=南山宏

ホームレス・プリンセス

 イタリア最大の観光都市ミラノで、2017年9月、半年前から消息不明になっていたイギリスの映画会社社長兼プロデューサーのアリアン・ラクさん(51歳)が、ホームレス状態で発見された。
 アリアンは20世紀初頭までイランを支配したガジャル王朝の血筋の〝億万長者のプリンセス〟で、旧王族のラク家に雇われた警官出身のアルバニア人探偵が、僅かな手がかりをたぐって、ようやくミラノで浮浪者暮らしをしていたアリアンを捜しだしたのだ。
 英日刊紙「デイリーミラー」2017年9月19日付によれば、発見されたとき、アリアンは過去の記憶をすっかり失くしていた。
 そのため詳しい事情ははっきりしないが、どうやら彼女はどこかで路上強盗に襲われ、身ぐるみ剥がされた。そのうえ頭を殴られて記憶喪失になったらしい。


いる派が多数

 米カリフォルニア州のキリスト教系チャップマン大学が、2017年に行なった毎年恒例の世論調査によれば、アメリカ市民の過半数、55パーセントがアトランティスやムーなどの超古代文明の実在を信じていることが判明した。
 さらに35パーセントが、地球外知的文明生物(つまり異星人)の古代地球訪問を確信していた。
 どちらの比率も、年々増加の一途を辿っていて、今回初めて占星術や幽霊現象などほかのあらゆる超自然現象・超常現象に対する肯定論を上回ってトップに立った。


リスキー・スキニー

 脚にぴったりフィットした細身のスキニージーンズを履いたまましゃがみすぎると、筋肉への血流が遮断され、とくに膝裏の神経が圧迫されて、〝筋区画症候群〟と呼ばれる感覚喪失状態になる。
 オーストラリアはアデレードの街なかで、35歳の女性が何時間もぶっとおして食器棚や木箱類を積んだり下ろしたりするうちに、立っていられなくなってぶっ倒れた。
 両脚のふくらはぎはパンパンに腫れあがって、医師はデニムのズボンを切り裂くしかなかった。
 彼女は元どおり元気に歩けるようになるまで、病院に4日間も入院しなければならなくなった。
 偶然ながらスキニージーンズの創案者イタリアのエリオ・フィオルッツィが、享年80歳で他界したのは、この事件のちょうど1か月後、2015年7月20日だった。


献血鬼

 ルーマニアのトランシルヴァニア地方といえば、吸血鬼ドラキュラ伝説のご当地として有名だ。
 2015年7月、そのトランシルヴァニアで開催されたある音楽フェスティバルでは、ルーマニア全土の献血センター42か所で献血協力した人なら、だれでも入場料が30パーセント割り引きされた。
 なかでもクルジナポカ市で催されたフェスティバルの主催者は、当地の輸血センターや首都ブカレストの移動献血車で献血した人全員に、終日無料利用券を提供した。 
 ちなみにルーマニアはヨーロッパ諸国の中で、献血者数が下から2番目に少ない国とされている。


未来からきた男

「オレは未来の2048年からやってきたタイムトラベラーだ!」
 2017年10月2日、州の人口が全米一少ないことで知られるワイオミング州の田舎町キャスパーの警察署に、自称〝未来からきた男〟が電話で名乗りでてきた。
 男の声は明らかに酔っぱらっていたが、自分が30年後の未来からわざわざタイムトラベルしてきた目的は、近々(おそらく〝来年〟つまり2018年に)異星人の地球侵略が始まるので、人類文明に警告を発するためだという。
 警官が駆けつけて、ブライアント・ジョンソンと名乗る当の酔っぱらい男の身柄を拘束したが、男はそれでも自分には人類を救う使命がある、一刻も早く〝大統領〟に会わせろといい張りつづけた。
 目が血走って、ろれつもよく回らず、足元もおぼつかないジョンソンを、警察がアルコール濃度測定機にかけると、法定限度をはるかに超えていることが判明した。
 それでも自称タイムトラベラー氏が繰りだす主張は、どこまでも支離滅裂――いや、それなりに理路整然(?)としていた。
「オレの体をもっとアルコール漬けにして、宇宙船の発着台に立たせてくれれば、必ず異星人どもがオレを未来に帰してくれる!」
 ただの偶然かもしれないが、同じ2017年、それもジョンソン氏が名乗りでたすぐ翌月、やはり〝未来からきた男〟だとユーチューブの動画で告白した人物がいる。こちらのほうはもっと近未来の2030年からやってきたという。
 ただし「暗殺されるおそれがある」とかで、この男はわざわざ顔を隠して動画中に登場し、名前もただ〝ノア〟とだけ名乗った。現在の居場所も用心深く〝南米の某所〟としか明かさなかった。
 それにしてもお互い知らぬ者同士のタイムトラベラーふたりが、よりによって同じ2017年にわざわざ〝立ち往生(スタック)〟させられたというのは、ただの偶然のなせる業にすぎないのだろうか?
 あるいはひょっとして、地球人類の文明史上、2017年という年には何かとてつもなく重大な秘密が隠されているのだろうか?
 もちろんこの深読み的考察は、ふたりのタイムトラベラーがただのイカサマ師でも誇大妄想でもないという大前提あっての話だが。


ネッシーハント

 2017年4月3日付「デイリーメール」紙によれば、ニュージーランドはオタゴー大学の動物学者ニール・ゲンメル教授は、英国スコットランドのネス湖から湖水のサンプルを採取して、溶け込んでいるはずのさまざまな生物のDNAの検出計画を立てている。
「あらゆる大型生物は、棲息環境の中を移動するうちに、体細胞を少しずつ失っているはずだ」
 ゲンメル教授は断言する。
「したがって湖水を数リットル採取すれば、おそらく何千種類もの生物を捜しだせるだろう。
 それらをひとつひとつ、既知の生物の細胞と照らし合わせて引き算していけば、最後にはネッシーの可能性がある未知の生物種の細胞に出くわせるかもしれないのだ!」


(月刊ムー2018年4月号掲載)


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