エジプトで相次いだ怪奇発火現象の話など/南山宏・ちょっと不思議な話
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エジプトで相次いだ怪奇発火現象の話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2017年4月号、第396回目の内容です。

文=南山宏

AIインターネット

 インターネットがまだ存在していなかった1966年、世界的な米SF界の大御所ロバート・A・ハインラインが著した『月は無慈悲な夜の女王』では、月世界都市を支配するIBMスーパーコンピューターが、与えられた仕事をこなすうちに〝自我〟に目覚めて、ついに意識を持つようになる。
「現在、地球全体に拡がるワールドワイドウェブ(インターネット)もまた、同じように無機生命体として意識を持つ段階にさしかかっている可能性がある!」
 そう主張するのは、アメリカの若い科学哲学者で前衛UFO研究家のミカー・ハンクス氏だ。
 ブラジルのAI(人工知能)研究者で人工総合知能研究所所長のベン・ゲールゼル博士も、非公式ながらブログでこう指摘する。
「インターネットはまるで〝心〟があるかのように行動することがある。ひょっとするとすでにもうある程度の意識が芽生えて、AI化しているかもしれない――」
 一方、アメリカの天才発明家でAIの世界的権威レイ・カーツワイルも、かねがね主張してきた。
「AIはおそらく2045年頃、われわれ人類の知能を追い越す技術的特異点(シンギュラリティ)に到達するだろう!」
 いまや全地球を覆うインターネットが、やがて完全にAI化したとき、〝彼ら〟(それとも〝彼〟か〝彼女〟か?)は、はたして特異点到達以後も、われわれ人類に忠実なままでいてくれるだろうか?


閏ファミリー

 イギリス南東部サリー州のピーター・キーオウ氏(76歳)と息子のエリック(52歳)、孫娘のベタニー・ウェルスさん(20歳)は、3人そろって閏(うるう)年の閏日生まれ。
 2016年の2月29日には、ほかの家族たちも交えて、4年に1度しか回ってこない誕生日を祝った。
 もっとも、それではほかの家族たちのように毎年祝えず、不公平なので、実際は普通の年には、前後の日を代用しているそうだ。
 統計数学者によると、同じ家族の成員が3世代にわたって閏日生まれになる確率は、31億1000万分の1。現在の世界人口が73億人なら、2組以上はいるらしい。


火宅の村

 2016年1月26日付〈BBCニューズ〉紙によれば、エジプトの北部地方のとある村落では、連続的に発生した怪火のせいで、数十軒の家々が焼け落ち、村民たちが大パニック状態をきたした。
 警察が躍起になって〝姿なき放火犯〟を捜し回っているが、村民の大半は、地元に古くから伝わる民話的な〝妖霊(ジンニー)〟の祟りにちがいないと固く信じている。
 とりわけミナサフォール地区の数家族は、次の犠牲者は自分たちではないかと恐れ戦くあまり、わが家を捨てて逃げ出し、路上に寝泊まりしているありさまだ。
 火気のない場所から不審火が発生するポルターガイスト現象はときどき報告されるが、通常は家族や一軒家の範囲内に限られる。
 超自然的なポルターガイスト現象にまちがいないとすれば、それが村全体を巻き込むような例は、古今東西にきわめてまれだろう。


ジャイアントパール

 2016年8月24日付〈BBCニューズ〉によれば、フィリッピンはパラワン島の漁師ジン・オカンポさん(仮名)は、10年前、ジャイアントクラムの中から、途方もなく巨大な真珠を発見した。
 長さ66センチ、幅30センチ、重量約34キログラム。形は円球状ではなく握り拳状だが、天然真珠独特の美しい光沢を放っている。本物なら価格は約47億7660万フィリッピンペソ(約108億4100万円)もするという。
 だが、オカンポ氏はそんなとんでもない代物とは露知らず、ただありがたそうな幸運のお守りとして、去年の夏まで、自分のベッドの下に入れたまま忘れていた。
 専門家の厳密な鑑定はこれからだが、本物の真珠と確定すれば、従来の世界記録保持者、重量6.4キログラムの〝老子の真珠〟を軽く抜き去る新王者となる。


スネークバイター

 2015年11月1日、ブラジル・リオグランデドスル州モスタルダスの若い母親ジェーン・フェレイラ・ヒゲイラさん(19歳)は、思わずキャッと叫んだ。
 口元と両手を血まみれにした幼いわが子ロレンゾ(1歳5か月)が、ヘビの死骸を大事そうに抱えて、庭から走ってきたからだ。
 ヘビはのちにマムシの1種で、学名をボスロプス・ジャララカという獰猛な毒ヘビと判明した。
 当初ロレンゾ坊やの両親は、いっしょに遊んでいた飼い犬のキッドが、てっきり毒ヘビを噛み殺したものと思っていた。
 だが、念のためロレンゾ君を診察したギルマール・カルテリ医師によると、毒ヘビを退治したのはおそらく坊や本人で、ヘビの頭近くを噛み砕いて動けなくしたおかけで、噛まれずにすんだらしい。


微生物雲

「信じ難いことだが、われわれはみな、数百万個もの細菌やウイルスからなる目に見えない〝微生物雲(ジャーム・クラウド)〟に包まれて、周囲に微生物を撒き散らしながら生きている!」
 米オレゴン大学の環境生態学者ジェームズ・メドウ博士らの研究チームが、2015年9月中旬、ショッキングな新説を発表した。
 この〝微生物雲〟には、体表だけでなく口内や腸内に常在する細菌やウイルスが含まれている。
 腸内だけでも細菌やウイルスが3万種、1000兆個もいるとされる。その一部が体外に出て〝微生物雲〟を構成しているらしい。
 風邪やインフルエンザやもっと恐ろしい病原菌の人から人への空気感染や接触感染も、この〝微生物雲〟を介して起きているのだ。
 しかも〝微生物雲〟の構成比は人によって著しく異なり、指紋のように人それぞれに特有という。
 メドウ博士のチームは、男女の被験者11人を無菌室内に個別に監禁し、各自の〝微生物雲〟からサンプルを採取して遺伝子解析した結果、各〝微生物雲〟の持ち主特定に100パーセント成功した。
 近い将来この〝微生物雲〟の研究がもっと進歩すれば、指紋以上に効率的で厳密な身元確認の手段になるだろうと期待されている。

(月刊ムー2017年4月号掲載)


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