油揚げと菓子パン/読者のミステリー体験
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油揚げと菓子パン/読者のミステリー体験

「ムー」最初期から現在まで続く読者投稿ページ「ミステリー体験」。長い歴史の中から選ばれた作品をここに紹介する。

選=吉田悠軌

油揚げと菓子パン

徳島県 48歳 河村正子

 スーパー勤めの友人から聞いた話です。その人の義姉は裕福な家に嫁いだのですが、その家で長いことお祀りしていたお稲荷様を、このごろおざなりにしていたそうです。そのせいかどうか、つい最近になって体調を崩して入院したとのこと。

 これはそのしばらく前のお話です。ある日、その義姉が菓子パンを食べようとして袋を開けると、中からはパンではなく、油揚げが出てきたというのです。
 翌日、友人の勤めるスーパーの豆腐売り場の担当のパートさんが、友人のほうにスタスタと歩いてきて、空のビニール袋をヒラヒラ振りながら、おもしろそうにいったそうです。
「今、あなたのところの義姉さんが来て、油揚げを買おうと袋をひとつ取ったら、ほら、空っぽだったの」
 友人は、きっと義姉が粗末にしているお稲荷さんのメッセージだと思った、とのことでした。

 それにしても、友人のいうように油揚げが時空を超えてテレポートし、菓子パンを押しのけてその袋の中に入ったのだとすれば、移動させられた菓子パンのほうは、どこへ行ったのでしょうか?


(ムー実話怪談「恐」選集 選=吉田悠軌)

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