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核戦争で滅亡した「火星超古代文明」の謎 大気中のキセノン同位体は核兵器使用の痕跡だった!!/嵩夜ゆう
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核戦争で滅亡した「火星超古代文明」の謎 大気中のキセノン同位体は核兵器使用の痕跡だった!!/嵩夜ゆう

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近年、にぎやかになりつつある火星探査。アメリカではすでに、火星旅行を目的とした企業が設立され、火星移住さえ現実的なものになろうとしている。
だが──。火星はかつて、全面核戦争の舞台となり、悲惨な文明の滅亡を迎えた惑星だったのだ!


文=嵩夜ゆう イラストレーション=坂野王道

File1水路が張り巡らされた火星地図

なぜわれわれ人類は火星を目指すのか?

 近年、多くの資本家がこぞって宇宙を目指している。スペースX社を筆頭に、2021年はまさに宇宙開発元年といっていい年になった。そして、それら多くの企業の最終目標は、火星への惑星間旅行と都市開発なのである。
 なぜわれわれはそこまで火星という惑星を身近に感じ、目指すのだろうか。
 近年の火星探査の重要なファクターのひとつに水の有無、それも、液体の水の存在確認というものがある。
 なぜ、これが重要なのか。

 水が生命の形成過程において、重要な役割を果たしたことは間違いない。
さらに生命が生活圏を維持するためには、年間を通して凍らない水が長期間にわたって必要となる。その証拠が見つかれば、地球外生命体の発見にもつながるからである。
 近年のケースでいえば、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査プロジェクトにおいて、探査機マーズ・エクスプレスが火星に幅約20キロという巨大な湖を発見している。この湖は火星の南極点に比較的近い場所に位置し、深さは少なくとも1メートル以上はあった。ただし、最深部についてはレーダー探査機の限界により未知数だ。
 いずれにせよ地球型惑星を捜す過程において、水は非常に重要な要素なのだ。そして、この考えをベースにした場合、火星は地球にもっとも近い惑星なのである。

探査機マーズ・エクスプレスが火星で撮影した巨大な湖。火星の南極極点に比較的近い場所に位置しているという。

スキアパレッリは火星の水路を見ていた

 火星が地球に近いという議論は、古くから存在する。根拠のひとつとなっているのが、天文学の始祖ジョヴァンニ・スキアパレッリが記述した火星の記録だ。

 彼は火星には海と人工的な水路が存在し、その水路網は街から街へとつながっていると主張した。都市の中央部から外側へ水を供給するためのものであり、おそらくは天然の川に人工的な水路を加えることで、このような水路網を形成したのだろうと述べている。
 だが、これは21世紀を待たずに完全に否定された。ボイジャーが撮影した火星は、まさに死の惑星だったからだ。
 では、スキアパレッリは幻覚でも見ていたのだろうか。答えは断じて否いなである。おそらく彼が見ていたものは本物の海であり、本物の運河だったのだ。
 どういうことか。彼が観測して描いた火星の海と運河の地図を見てほしい。

1891年に製作された、イタリアの天文学者ジョヴァンニ・スキアパレッリによる火星の海と大陸をつなぐ運河の地図
上院議員でもあり、天文学者でもあったジョヴァンニ・スキア パレッリ。彼は火星には海と人工的な水路があると主張していた。

 これによると、北半球に大量に存在する水を、無数の水路で南半球に分配しようとする意図がわかる。水路網の作り方は都市設計で「コロニーシティ型」と呼ばれる方法で、まずは人口が多い地域に水を集中させ、その後、人口の少ない場所にも供給していくものだ。

 現在は日本を初めとする多くの国で、この方法によって上下水道が整備されている。ところがこの概念が考えられたのは20世紀で、彼の生きた19世紀には存在しなかったのである。
 したがって、これが彼の幻覚や創作だということはあり得ないのだ。
 さらに近年の探査で作られた火星のさまざまなシミュレーションを見ても、水が北半球に集中している状況や陸の起伏など、かなりの部分がスキアパレッリの図と酷似こくじしている。
 問題は、現在の火星の地表には、水がほぼ見られないということだ。
 ではスキアパレッリはそれをどうやって知ったのか。そう火星を観察した19世紀まで、水は存在していたのだ。

物理シミュレーションによって描かれた、海があった時代の火星の姿。ジョヴァンニ・スキアパレッリの火星の海と陸地の構造が酷似している。

だれが火星表面の水路を作ったのか?

 ならば、仮に水が枯れたにせよ、スキアパレッリが見た水路はいま、どこにあるのか。当然の疑問である。

 実は水路はまだ、存在している。
 マーズ・グローバル・サーベイヤーが行った地中レーダー探査で、火星の砂に埋もれた部分の地形が、不鮮明ながら明らかになってきているのだ。
 そこにはかつての火星の水路が、はっきりと残されているのである。

 スキアパレッリの地図に描かれている水路の形状と比較してほしい。

(上・下)重力分布測定法で明らかになった火星の水路と、 スキアパレッリの地図の水路部分の拡大図。 懐疑論者は天然の水路だと主張しているが、スキアパレッリの地図と酷似していることに注目してほしい。

 円形の土地に流れこんだ川が綺き麗れいに分配される様子が、マーズ・グローバル・サーベイヤーの画像でもスキアパレッリの図でも、同じように見てとれる。このように現在は表面に出ていないものの形を彼が知っていたということは、当時の火星に水かあり水路が地表にあったということの証拠である。
 彼が火星の詳細な観測を始めたのは1877年。当時は原始的な天体望遠鏡でもわかるほどの水があったのだ。
 ところがわれわれが近代的な観測をはじめるころになると水は地下に潜り、凍ってしまったのである。あるいは彼が観測したときにはすでに水路は凍りつき、ブラックアイスのような状態だった可能性もある。
 いずれにせよ問題は、水路を作った存在についてだ。彼らはいったい、何者なのだろうか。

File2 謎の人工構造物に見る火星の考古学

NASAと観測地図その共通点と相違点

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