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億万長者がロッキー山脈に財宝を隠した話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2017年5月号、第397回目の内容です。

文=南山宏

異星人はヒト型(ヒューマノイド)

「もしET(宇宙人)が実在するならば、少なくとも地球型の惑星上で知的生物に進化したETは、われわれ地球人とそっくりなヒト型体形になるにちがいない!」
 英ケンブリッジ大の世界屈指の古生物学者サイモン・コンウェイ・モリス教授は、近著『進化の神秘記号』で、大胆な仮説を主張して、学界に波紋を広げている。
 進化論上これは収斂進化と呼ばれる原理で、動物でも植物でも異なる種が同じような生態学的環境で生きるとき、身体的特徴が全体的または部分的に、似通った形態に進化することを意味する。
 全体的な実例は、イルカと中生代の魚竜(イクチオサウルス)の体形で、部分的な実例は、ヒトの眼球とタコの眼球の構造だ。
 これはどちらも地球の生物相での実例だが、銀河系宇宙でも物質の組成と物理法則が同じであるかぎり、自然の原理は同じはず。
「おそらく地球とよく似た環境の惑星なら、そこで進化する動物も植物も、地球上のそれとよく似たものになると推測される」
 モリス教授の主張はたしかに理に適っている。でも、それを聞いた世界中のUFO研究家たちは、(何を今さら当たり前なことを)と内心思うにちがいない。
 なぜなら世界中で報告される第3種接近遭遇(UFO搭乗者との接近遭遇)ケースでは、目撃された搭乗者たちの姿は、事実上すべてヒューマノイドなのだから。


希望の聖母

 2016年4月16日、マグニチュード7.8の大地震が南米エクアドルを襲ったとき、モンテクリスティ市の信心深い市民たちは、聖なる奇跡に胸を打たれ、涙を流した。
 モンセラト大聖堂の尖塔が倒壊し、鐘楼が大部分崩れ去り、正面の壁が消失して、会衆席が街路にむき出しになったのに、〝われらがモンセラトの母〟の愛称で親しまれる高さ90センチの小さな聖母マリア像だけはかすり傷ひとつなく、希望の笑みを浮かべて、廃墟の中に毅然と立っていたのだ。


バイソン・ミステリー

 2015年12月12日付AFP電によれば、カナダはサスカチュワン州ティスデール付近の大平原(プレーリー)に、突然100頭近くのバイソン(バッファローともいう)が出現して、のんびり草を食み出した。
 市当局者の話では、バイソンは乱獲がたたって、150年前に絶滅同然になったはずで、彼らが野生なのか、どこかで飼育されていたものなのか、皆目不明という。
 地元警察の広報担当官は急遽、車の運転者たちに、万が一にも路上で衝突しないよう、緊急注意令を出した。
「バイソンは体色が非常に暗いので、夜間はとくに見つけにくい。ガタイも大きく、重量も650キロ前後ある。ぶつかったら車のほうもひとたまりもないからね」
 サスカチュワン州には食肉用バイソンの牧場もあるが、大量脱走したとの届け出はないそうだ。


ニセ予言者

 2016年7月初め、ウガンダの警察は、自称予言者のエマヌエル・ソロモン・セマクーラと、6年前からその忠実な信者として従っていた9人の男女を一斉逮捕した。
 セマクーラは「自分はイエス・キリストだ」と高言し、隣国のケニヤとタンザニアでも教えを説いて回っていると主張していた。
 逮捕の理由は、この自称〝救世主〟が信者たちに、「病気になっても病院には行くな」とか、「お前たちは私以外に祈りを捧げてはならない」などと命令して、政府の教育・医療プログラムの推進を妨害した容疑という。
 セマクーラはさらに、自分の聖なる使命は、〝父神〟の再臨を出迎える〝14万4000人の選ばれし信徒〟を選ぶことだとか。
 あれ?〝再臨〟というのは、イエス様自身が再び地上に降りてくることじゃなかったっけ?


現代の埋蔵金伝説

 米ワシントン州シアトルの元警官ダレル・セイラーさん(52歳)は、エキセントリックな億万長者が大西部のどこかに黄金財宝を隠した、という現代版埋蔵伝説を信じて、宝探しに奔走している。
 その億万長者とは、ニューメキシコ州サンタフェの美術骨董商フォレスト・フェン老人(86歳)。
 数年前にガンが見つかったフェンは、見知らぬ他人に自分の財産を無償で譲渡する決心をした。
 2010年、フェンは趣味で集めたイーグル金貨、トルコ石ブレスレット、エキゾチックな宝飾品など、重量20キロ以上の財宝を貴重品箱に納め、ロッキー山脈中に運び込んでどこかに隠匿した。
 そして回想録を自費出版して、黄金財宝の在りかを暗示する24行の散文詩を公開し、「私が隠した財宝を、運よく発見した人に喜んで進呈する」と宣言したのだ。
「俺はその詩の手がかりを解読した自信がある。数百万ドル分の財宝がモンタナ、ワイオミング、ニューメキシコに跨るロッキー山脈中のどこかに眠ってるはずだ!」
 セイラー元警官は、金属探知機片手に、今日も探し回っている。


イラクサ早食い選手権

 英ドーセット州マーシュウッドの居酒屋ボトルインを会場に、毎年6月に開催される〝イラクサ早食い世界選手権〟は、葉にも茎にもびっしり生えている刺毛がチクチクと痛痒いが、山菜や薬用ハーブとして食されるイラクサを1時間食べ続け、食べた茎の長さの総計を競うユニークな競技会だ。
 2016年度のチャンピオンは、デヴォン州コリトンのレストランのベテランシェフで、その名もフィル・ソーン(ソーンは「トゲ」の意)氏。
 長さが1本2フィート(60センチ)のイラクサを、合計86フィート(約26メートル)も平らげて、みごとに栄冠を勝ち取った。
「痛そうに見えるけど、たいしたことないよ。口の中がムズムズして、舌がどす黒くはなるけどね」とソーン氏は屈託なく笑う。
 ちなみに世界記録保持者のピーター・ウェルマン(24歳)は、2015年度大会でなんと96フィート(約29メートル)も食べた。
 さらに同年は女性部門でも、ナオミ・チャードさんが58フィート(約18メートル)食べ抜いて、やはり世界記録を樹立している。


(月刊ムー2017年5月号掲載)


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