「完訳カタカムナ」ほか7選/ムー民のためのブックガイド
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「完訳カタカムナ」ほか7選/ムー民のためのブックガイド

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

文=星野太朗


完訳カタカムナ/天野成美 著

カタカムナ神社の御神体「カタカムナ文献」のウタヒ全80首を余さず収録

 昭和24年。兵庫県・六甲山系の「狐塚」近辺で電位分布実測調査に従事していた物理学者・楢崎皐月は、山中で「カタカムナ神社」の宮司を名乗る平十字(ひらとうじ)なる人物と出会い、同神社の御神体であるという巻物を見せられた。そこには、円と直線の組み合わせから成る謎の記号(カタカムナ文字)による、80首に及ぶ「ウタヒ」(歌)が記されていた。
 この巻物こそ、世にいう『カタカムナ文献』である。これにすっかり魅了された楢崎は、以後、その解読と研究に没頭することとなった。
 研究によれば、『カタカムナ文献』は今から1万2000 年以上前(縄文時代以前)の日本に存在した「カタカムナ文明」の遺産であり、そこには「宇宙の成り立ち」から「物質や生命の発生の仕方」「生命の本質」までが逐一記されている。いわば超古代の科学書であり、「見えない宇宙の根本原理」を示した直観物理の大系であるという。
 本書は、この『カタカムナ文献』のウタヒ全80首を余さず収録し、各首に対訳、大意、そして詳細な解説を施した、まさに必携の基本文献。著者の天野成美氏は、楢崎皐月の後継者である宇野多美恵から直接カタカムナ文字の手解きを受けたというから、いわば楢崎の直系の弟子である。そんな著者によれば、近年、『カタカムナ文献』が一部でブームとなり、カタカムナの使い手を名乗る人物も続々と登場している。
 だが中には、直弟子である著者から見てあまりにも看過できない内容の言説も巷間に流布している。そこで真のカタカムナを世に知らしめたいとの願いを込めて上梓されたのが本書であるという。
 前述の通り、『カタカムナ文献』には超古代文明人の直観物理という方法論によって到達した物理学の蘊奥(おういつ)が説かれているが、あいにく、著者自身は物理学徒ではない。
 したがって、その内容が現代物理学の観点から見てどうなのかは測りかねていたのだが、この点に太鼓判を捺すのが、本書の監修者である物理学者・保江邦夫氏。氏によれば、『カタカムナ文献』の内容は湯川秀樹博士の「素領域理論」に完璧に合致しているという。
 大船に乗ったつもりで買い求め、座右の書として熟読していただきたい。


真・古事記の宇宙/竹内睦泰 著

『古事記』は、壮大な宇宙史を記した驚くべき歴史書だった!

 先月号の本欄で、布施泰和氏の『卑弥呼は二人いた』をご紹介した。「記紀」の原資料とされる『帝皇日嗣(ていおうひつぎ)』に基づいて邪馬台国の秘密を読み解こうとする好著である。同書において、奈良時代に散逸したとされる『帝皇日嗣』を口伝継承し、布施氏に情報を提供したのが、第73世・武内宿禰である竹内睦泰氏、すなわち本書の著者である。まことに残念ながら、竹内氏は令和2年1月に帰幽されてしまったが、氏は生前、竹内家に伝わる門外不出の口伝の一部を『古事記の宇宙』と題して公開していた。
一部とはいえ、氏が口伝を公開するに至った動機の中には、いわゆる『竹内文書』の存在があったという。氏によれば、世に出回っている『竹内文書』は「雑口伝」を集めた奇想天外な嘘話であり、それがまことしやかに広まっている状況を正しておくことこそ、氏の悲願であったのだ。
 こうして公開された『古事記の宇宙』はその後絶版となっていたが、この度、装いも新たに再版されることとなった。それが本書『真・古事記の宇宙』である。本書を一読すれば、そもそも暗号で記されていた『古事記』が、ビッグバン以前の無の状態から説き起こして宇宙創世、太陽系や地球の形成、日本創生から天孫降臨に至る壮大な宇宙史を記した驚くべき歴史書であることが感得できる。まことに貴重極まりない、全日本人必読の書であるといえよう。


『光のベール』をまとった天才児をつくる たった一つの美習慣/保江邦夫・池川明 著

光量子「エヴァネッセントフォトン」で子供を天才児に

 著者のひとり、池上明氏は開業して30年のベテラン産婦人科医で、世界的にも稀有な「胎内記憶研究」の第一人者。胎内記憶とは、出産前の母胎内にいたころの記憶のことで、厳密な調査の結果、一定の割合でそのような記憶を持つ子供たちの存在が確認されているという。
 もうひとりの著者である保江邦夫氏は、先の『完訳・カタカムナ』の監修者であり、日本を代表する物理学者。日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の晩年の研究である「素領域理論」の後継者にして、素領域理論からシュレーディンガーの波動方程式を導く「Yasue方程式」の発見者として世界にその名を知られている。
 本書においても、保江氏自身の口から、素領域理論とカタカムナについての解説が語られるので、『完訳・カタカムナ』をお求めの際には是非本書も一緒にご購入いただきたい。
 本書は、そんな各界の第一人者であるふたりの著者が、量子脳理論から見る胎内記憶、出産や子育てや教育、宇宙発生のメカニズム、輪廻転生と霊魂の物理学的解明、さらには武道の奥義に至るさまざまな話題を語り尽くした対談本。標題の「光のベール」とは、すべての細胞を取り巻いている「エヴァネッセントフォトン」と呼ばれる光量子のことで、これを上手く活用することにより、子供を天才児にすることも可能だという。読めばこれまでの人間観・宇宙観が激変する問題作だ。


仏像破壊の日本史/古川順弘 著

宗教的尊崇対象画像破壊=イコノクラスム入門

 いきなり「仏像破壊」とは穏やかではないが、宗教的尊崇の対象である絵や像を破壊する行為は実は世界中に普遍的なもので、西洋ではその行為を示す「イコノクラスム」という用語まで存在している。日本においてこのイコノクラスムの嵐が吹き荒れたのが、いわずと知れた明治維新と、それに伴う日本史上の一大宗教改革「神仏分離」である。
 それまでの日本の精神風土を激変させ、「宗教」という近代的な概念を誕生させた一大事件であったが、残念なことに、この重大事件の全貌を手軽に概観できる入門書のようなものはこれまでほとんど存在しなかった。
 正確には、この主題については2018 年に上梓された『神と仏の明治維新』という好著があり、これは当然、本欄でもご紹介したのだが、2020 年2月の版元の解散に伴い、この名著も絶版となってしまった。
 ところが、捨てる神あれば拾う仏あり。何とあの名著がこの度、増補改訂・加筆の上、再版されることとなったのだ。紙質もずいぶんよくなっており、一読者として、これほどありがたいことはない。
 旧版と比較すると、まずは巻頭に美しいモノクロおよびカラー図版が大量に追加されているのが目につく。表紙に採用されている阿修羅像の写真は、神仏分離の際の興福寺の放棄に伴って破損した、修復前の姿を伝える貴重な一枚である。
 旧版を買い洩らした方は無論、既にお持ちの方にも大推薦の好著。


宇宙の大道へ/宮崎貞行 著

神道家・川面凡児の生涯と思想をダイナミックに活写

 明治維新の7年前に生まれた川面凡児(かわつらぼんじ)は、少年時代から霊的修行に打ち込み、不思議な仙人との出逢いを経て、広く世界の宗教学や哲学を研鑽。ついには「復古神道」の神学大系を確立するに至った神人である。
 本書は、「役行者の再来」と呼ばれ、遠隔視や瞬間移動、幽体離脱などの超能力を駆使した神道家・川面凡児の生涯と思想を、明治から昭和に至る激動の時代を背景としてダイナミックに活写する必読の名著。
 川面によれば、天皇のみならず、人間はみなアラヒトガミであり、宇宙霊(おおなおひ)の凝集体である。人間の肉体は宇宙の根本霊気を感得するセンサーであり、これを作動させるための身体作法のひとつが、いわゆる「禊ぎ」である。川面の説く「宇宙の大道」とは、全一的な構造を持つ存在である日本の神の概念を礎石としてすべての宗教を包括し、以て人類の霊性を統合高度化することをいう。
 著者である宮崎貞行氏は、「官庁と大学に奉職したあと、現在は日本の伝統文化に内在する価値観を調べている」人物で、過去に本欄でもご紹介した『天皇防護 小泉太志命 祓い太刀の世界』や『松下松蔵と宇宙の大気』など、現代の日本人の覚醒を促す名著を次々と世に送り出している。なお、本書は宮崎氏が2011 年に上梓された『宇宙の大道を歩む・川面凡児とその時代』を「半分に纏めた縮刷普及版」である。


あらましの秀真伝/千葉富三 編著

真実の建国叙事詩『秀真伝』の原文と現代語訳が1冊に

『秀真伝(ほつまつたえ)』とは、いわゆる「古史古伝」のひとつで、「秀真文字」と呼ばれる独自の表音文字で記されている。
 内容は、天地開闢から景行天皇までの歴史を中心に、儀礼や哲学など多岐にわたっているが、七五調の長歌体で記述され、1万行以上に及ぶ長大なものである。学問的には偽書として黙殺されているが、本書の著者はこの『秀真伝』こそ、縄文・弥生時代に高度な精神文明が存在したことを証明する「真実の建国叙事詩」であると断言、『秀真伝』の「整然とした高邁な理念の奥深さにふれるほどに偽書論などには耳を貸す暇はない」と学界を一蹴する。
 著者の千葉富三氏は昭和8年、岩手県生まれ。遠野市職員となって以後、枚挙に暇がないほどの役職を歴任する。退職後の2001 年、68歳にして初めて『秀真伝』と出逢う。以後、一貫して『秀真伝』の研究に取り組み、ふたつの研究会の顧問を務めると共に、2009年以後、「甦る古代」シリーズおよび「現代辞書で読み解く」シリーズとして、『秀真伝』に関する大部の研究書の数々を世に問うてきた。
 本書はその内、『現代辞書で読み解く真実の日本建国史 秀真伝』を底本に、ダイジェスト版として全体を七割程度に要約したもの。上段に原文、下段に現代語訳を配し、随所に注釈を交える形式で、『秀真伝』全文が収録。手許に一冊『秀真伝』の原文を置くなら、まさに本書が好適である。


宮地水位伝 龍鳳神字秘典/大宮司朗 著

神界の文字・龍鳳神字を五十音順に整列・編纂、索引も可能に

 明治の世に、肉身のまま自在に神仙界に出入りすることのできた驚異的な神官がいた。名を、宮地水位。幼少時より日常的に異界と往来した彼は、神仙界において青真少童君(少名彦那命)の寵愛を受け、「水位」の道号を賜ったという。さらには「川丹先生という二千数百歳の仙人」を師匠として修行に励み、神界の知識を習得。さまざまな神法道術を駆使したというから驚く。
 この水位が、阿波の門人・多田勝太郎の屋敷に逗留中、多田の求めに応じて神界の文字・龍鳳文を書き記した。旅中のこととて資料など手許になく、とりあえず天地玄黄に始まる千字文の順序に従って、一気呵成に記したという。これこそ、長らく秘書とされた『鴻濛字典』である。
 本書は、この『鴻濛字典』に収録された龍鳳神字1169文字を五十音順に整列・編纂し、さらに巻末には索引を付して必要な文字をたちどころに検索できるようにした決定版。「龍が跳び、鳳凰が舞い、無限の宇宙波動と共鳴する」神々の文字が、水位の「霊威の筆勢」そのままに収録されている。
 文字を見るだけで神界に気線が繋がるのみならず、この龍鳳神字で浄書した言葉を身近に置けば、自然と「神々のご加護を得て、宇宙波動の息吹」が享受できるという。ぜひ本書を活用して、諸願成就、除災招福に役立てていただきたい。


(月刊ムー2021年1月号掲載)

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