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透視や霊術を使い、星を操作する! 驚異の物理霊媒 本吉嶺山/不二龍彦・日本神人伝

文=不二龍彦

日本で伝説的に語り継がれてきた霊媒は数多いるが、その能力の非凡さと多彩さにおいて、まさに希代の霊媒と呼ぶにふさわしい人物──それが、本吉嶺山(もとよしりょうざん)である。
本吉嶺山とは何者だったのか。記録に残された彼の能力の片鱗をトレースしながら、その人物像に迫ってみたい。

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さまざまな方面で非凡な能力を発揮した希代の霊媒・本吉嶺山。

三田光一に比肩する遠隔透視の能力

 自動書記や霊視などの主観的心霊現象と、物品引寄・縄抜け・透視などの客観的(物理的)心霊現象をひとりで行うことのできる霊媒は少ないが、その両者を兼ね備えて非凡な能力を発揮したのが本吉嶺山(もとよしりょうざん)で、とりわけ彼の遠隔透視は、三田光一に比肩するほどの正確さがあった。(三田光一の関連記事
 嶺山の能力がいかんなく発揮されたのは魚群の探査だ。一時期、彼は千葉
の大原町小字小浜という漁村に住んでいたが、そこの網元たちは、「嶺山のいわゆる『うかがい』(自動書記と霊視)なるものによって網を入れ、船を進め、十年来、単独の見込みで網を入れたものにほとんど成功したものはないといっても宣いほど」だったと、元新聞記者で大衆作家の安岡夢郷が書いている(「嶺山実験記」「心霊と人生」)。

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「心霊と人生」昭和7年6月号。本吉嶺山による魚群探知などを初めて世間に知らせた安岡夢郷の「嶺山実験記」が収載されている。

 嶺山による精密かつ正確な魚群透視は、こんな感じで行われた。

「嶺山の精神が統一すると、嶺山の魂は小浜の海岸から太平洋上に飛び出す
のである。水面から二間あまり上を、嶺山の魂が縦横に飛び回る。そうして魚群を発見すると、魚の背ばかり見ても種類がわからないから、今度は魂が海の中に沈んでゆく。嶺山にはそれが海の断面がセリ上がるように見える。そうすると魚族を横から見ることができて、鯛だ、鯖だ、鰯だとわかる。ま
た、その位置に漁師がやるように、太東岬の岬角、または八幡岬、あるいは大原停車場の屋根などから角度を取って、漁場の名称を起点に、沖へ何町、あるいは東西南北へ何町と指定する。それがちょうど、袋の中の物を探るように一回として外れた実例を聞かない」(同前)

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