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長野県上高井郡綿内村の”河童”の様相/黒史郎・妖怪補遺々々

今回は、水辺で遊ぶ機会の多い夏にぴったりのメジャー妖怪、河童について。しかし、今回発掘されたその姿は、われわれのイメージとは異質なものだった! 亜種か? これが真の姿なのか?
ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」!

河童はどんな姿で、なにをするものか

 皆さんのもつ「河童」の姿のイメージは、どのようなものでしょうか。
 頭に皿、緑っぽい肌の色、手足には水掻きがあるでしょうか。それとも、青っぽい肌の色で、ぬらぬらといやらしい光沢がありますか。背中に甲羅はありますか。嘴のように尖った口をしていますか。豆粒のように小さいですか。
 では、「河童」とは、出会うと何をする妖怪でしょうか。
 子供と相撲をとる、馬を水に引き込む、人のお尻から手を入れて「尻子玉」を抜く。もしかしたら、魚に化けますか。人に憑いたり、祟りをなしたりはしますか。
 ひとことに「河童」といっても、そのイメージをひとつに固定することはできません。
 水に人や獣を引きこみ、肝を抜きとって殺す水辺の恐怖なのか。酒や相撲や悪戯好きの憎めないキャラクターなのか。どういう形で、どういうきっかけで「河童」を知ったかで、そのイメージも変わってくるのではないかと思います。

 ここで紹介するのは、昭和五年発行『郷土』第一巻・第一号に大月松二が寄稿した興味深い記録です。
 長野県上高井郡綿内村の子供たちから「河童」について聞いたものを、そのまま記したものだそうです。

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