ミュオグラフィで大ピラミッドを透視! 未知の空間を発見した!/久野友萬
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ミュオグラフィで大ピラミッドを透視! 未知の空間を発見した!/久野友萬

ピラミッドに謎の空洞が?
素粒子のひとつミュー粒子=ミュオンを利用した透過撮影技術によって
ピラミッド内部に未知の空洞があることがわかった。あの巨大な石の構造物の内部をレントゲン写真のように透過、撮影することに成功したのだ。
日本発の最新イメージング技術ミュオグラフィは、火山やピラミッド、原子炉や核廃棄サイロまで、人間が見たり近づいたりすることのできない世界を丸裸にする驚異の技術である。

文=久野友萬 イラストレーション=坂之王道

三上編集長による解説動画

三上編集パート1 素粒子で火山や巨大構造物のレントゲン写真を撮る!

 宇宙から地球へはさまざまな素粒子が雨のように降り注いでいる。そのサイズはあまりにも小さく、分子や原子の間をすり抜ける。あまりにも性質が違うために私たちの世界とは干渉せずに突き抜けていく。そうした素粒子をX線のように利用すれば、私たちが見ることのできない巨大構造物の中身を透視できるのではないか?

 1937年、カール・アンダーソンとセス・ネッダーマイヤーによってミュオンという素粒子が発見された。
 ミュオンは宇宙から降り注ぐ宇宙線が地球の大気とぶつかり、生まれる。
 ミュオグラフィの第一人者である、東京大学地震研究所・高エネルギー素粒子地球物理学研究センター長の田中宏幸氏によると、数百万〜1000万年も昔に超新星爆発が起きたのだそうである。その際に放出された強力な宇宙線が、地球に今この瞬間も降り注いでいる。
「宇宙線が大気の原子核にぶつかるとパイオンとケイオンという素粒子が生まれ、それがミュオンへと変化します。人間の目には見えませんが、いつも私たちの周りではミュオンが生まれては消えているんです」
 素粒子は自分の持つエネルギーとほかの粒子との関係の中で、生成と変化、消滅を繰り返している。
「ミュオンのような素粒子がDNAを損傷させ、それがきっかけで進化が起きてきたのかもしれませんね」
 ミュオンも素粒子なので、寿命がある。たったの100万分の2秒だ。そんな寿命の短い粒子を人間が調べて、何をしようというのか。
「ミュオンが非常に透過性が強いことはすぐにわかりました。ミュオンがどういう性質かを調べるために鉱山の地下坑道を使って、ミュオンが地上から地下へ降り注ぐ間にどのくらい減るのかが調べられていました」

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宇宙線が大気にぶつかり、さまざまな素粒子が生まれるイメージ図。ミュオンも大気と宇宙線が衝突することで生まれる(© SimonSwordy (U. Chicago), NASA)。

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