
心機一転! 神田明神”まさかど様”に新たな一歩を誓う!/石原まこちん・ムーさんぽ
都市伝説ウォッチャーの漫画家・石原まこちんが散歩気分で高みを目指すルポ漫画。……コロナ禍の中、試行錯誤を続けてきた本連載だが、散歩先はやはり悩ましい。江戸総鎮守・神田明神にて、”まさかど様”にリニューアルを祈願した! われわれは、必ず帰ってくる!
漫画=石原まこちん #ムーさんぽ
取材協力=神田明神
シーズン1の締めくくりは「神田明神」!
古代からの聖地で再起を誓う
首塚の改修工事で、改めて祟り伝説が注目されている平将門。(関連記事)
首塚に埋まっていたのは将門ではないとか、現在に恐れられる形での祟りの逸話は70年代以降に高まったものだとか……いろいろ考えるところはあるのだが、今こそ”まさかど様”にご挨拶すべく、まずは神田明神へお参りした。
730年に創建された神田明神ももともとは首塚の近くにあり、出雲系の人々によって祀られてきた(大己貴命=大黒様を祭神とするのはその由縁)。1309年に疫病除けを祈願して平将門を祭神に向かえ、1616年に現在の場所に遷座。現在も江戸総鎮守、パワースポットとして親しまれている。このあたりはムー民なら基礎知識といったところだろう。
平日昼の境内はコロナ禍で人気もなく……ということはまったくなく、参拝者の列ができていた。コロナ禍以前の土日ともなれば鳥居の外まで列ができていたというから、さすがの人気である。
昭和9年に竣功された御神殿は、当時としては画期的な鉄骨鉄筋コンクリート・総朱漆塗の建造物。空襲でも焼け残り、近隣住人の避難場所となったそうだ。
漫画にもあるとおり、お土産もの売り場や飲食店も多く、参拝の際にゆったりできる空間。地形的には丘の上で、江戸時代には近かった海岸線から富士山まで見渡せる場所だった。なるほど古くから親しまれてきた聖域、パワースポットになる理由もわかる。
今回の神田明神にて、「ムーさんぽ」は一休みとなる。
ルポ漫画として取材を重ねてきたが、コロナ禍もあって行く先もままならず……今回も、本来なら坂東の国王神社へ足を運ぶこともしたかったのだが、緊急事態宣言下であり、そうでなくても、というご時世。
ここはガマンのとき。疫病除けを祈願して迎えられたという”まさかど様”に、まさに現在のコロナ禍の収束、そして散歩取材の再開をお願いして、いったんのしめくくりとする。
首塚にはおそろしい祟り話がある一方で、首が京都から帰ってきた伝説から「カエル」が多く祀られ、旅の無事や仕事の異動についてのご利益を授かれる場所として、広く崇敬を集めている。
リニューアルのためお休みとなるムーさんぽだが、帰ってきたときには秘密結社のロッジやUFO内部への潜入を……お楽しみに。
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