
イカは地球外生命体だった!? 自ら遺伝子を書き換える特異能力と知性の謎/権藤正勝
タコが知能の高い生物であることはよく知られているが、イカも驚異的な能力を持ち合わせていることでは負けてはいない。そのため、イカの知性は宇宙由来ではないかという説があるがーーそれがどのようにして宇宙からもたらされたのか、検証してみよう。
文=権藤正勝
*関連記事「タコは地球外生命体だった!?」
『宇宙戦争』に描かれたタコ型エイリアン
火星人といえば、どのような姿を思い浮かべるだろうか? 今では、グレイタイプのエイリアンを想像するだろう。だが、ひと昔前までは、火星人といえば、タコのような触手を持ったエイリアンを想像していた。
このタコ型のエイリアンのイメージは、1898年、イギリスの作家H・G・ウェルズが発表した名作『宇宙戦争』から生まれたものである。内容は、タコのような触手を持った火星人が、突然ロンドン近郊に現れ、トライポッドと呼ばれる3本足の巨大マシーンで攻撃を始めるというものである。これまで幾度となく映画化もされているので、内容を知る読者も多いだろう。
H・G・ウェルズは、なぜタコ型の火星人を思ついたのだろうか? 知能が発達しているために頭脳が大きく、火星の低い重力下では四肢は発達していないだろうと考えた結果、タコのような触手を持つ軟体動物の姿に描かれたようで、科学的にも合理的な形態だとされてきた。
小説では、タコ型の火星人は、やってきたときと同様に突然活動を停止した。火星人たちは、地球の病原体に対して免疫がなかったため自滅し、侵略は失敗に終わる。

「宇宙戦争」(1898年)より。
『宇宙戦争』はフィクションである。だが、これが本当に起こった出来事だとしたらあなたは信じられるだろうか?
そんな馬鹿な、と一笑に付すかもしれないが、ありえないことではないのだ。といってもタコ型のエイリアンが攻めてきて、人類と激しくバトルをしたという意味ではないので、ご安心を。
人類が現れるはるか昔、タコやイカの仲間が地球外からやってきたという仮説が存在する。遠い遠い過去の時代のことではあるが、タコやイカは地球外から侵略してきたエイリアンかもしれないのだ。
イカは地球外生命体だった!? 自ら遺伝子を書き換える特異能力と知性の謎/権藤正勝
300円
