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「『生まれ変わり」を科学する」ほか7選/ムー民のためのブックガイド
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「『生まれ変わり」を科学する」ほか7選/ムー民のためのブックガイド

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「生まれ変わり」を科学する 大門正幸 著

「生まれ変わり」は、ほぼ確実に存在する!!
「生まれ変わり」研究の最前線の書

桜の花出版/1485円(税込)

 イアン・スティーブンソンという精神医学者がいる。1950年代後半頃に「過去世記憶」という現象に興味を抱いた彼は、1960年代にはバージニア大学医学部精神科の主任教授に就任。以後、本格的にこの現象の解明に取り組むこととなる。

 2007年に世を去るまでの間に、過去世記憶に関する著書15冊と、論文259本を世に問い、膨大な研究データを蓄積して、同大学を過去世記憶研究の一大拠点に育て上げると共に、この分野に関する科学的研究手法のフォーマットを創り上げた。スティーブンソン引退後は、現在の同大学知覚研究所所長ジム・タッカーが彼の衣鉢を継ぎ、引き続き研究を深化発展させている。

 このスティーブンソンやタッカーをはじめとする、志ある研究者たちの努力により、いまだその仕組みや原理などが、完全に解明されたとは言えぬものの、「過去世記憶」、ひいては「生まれ変わり」という現象自体は、ほぼ確実に存在することが判明しているという。本書はそんな「生まれ変わり」研究の最前線を、豊富な事例報告と共に、一般読者にわかりやすく提供する待望の書。

 著者の大門正幸氏は、アムステルダム大学で博士号を取得。現在は、中部大学大学院教授や、バージニア大学医学部知覚研究所客員教授などを務めている。

 この「バージニア大学客員教授」という点にご注目いただきたい。そう、まさに大門氏は「生まれ変わり」研究において、今や神話級とも言うべき業績をあげたスティーブンソンの直系の弟子であり、あのタッカーとも昵懇であるという。「生まれ変わり」を語るのに、日本はおろか世界的にも、これほどの適任者はまずおられまい。

 もともと幼少期から中年にさしかかる頃まで、ゴリゴリの「唯物論者」であったという著者だが、今から20年以上前に、ご夫人の出産をきっかけに「向こうの世界からやって来る崇高な命のエネルギーに圧倒され」、「人間は人智を越えた大いなる存在に護られ、生かされている」ことを実感したという。劇的ではないにせよ、文字通りの「霊的回心」である。

 そんな著者の手がけた本書を一読すれば、人間の意識が死後も存続することを、ごく当たり前の事実として納得できるだろう。

生まれ変わりの記録がおさめられている、バージニア大学医学部知覚研究所のキャビネット

TRUTH SEEKERS Ⅱ 人類の覚醒に命を懸ける真実追求者たちとの対話
佐野美代子 著

「世界の裏側で起きる真実」に関する、驚愕の情報

VOICE/1760円 (税込)

 以前本欄で、TRUTH SEEKERSと題する書籍をご紹介したのが、数か月ほど前のことと記憶しているが、同書はよほどの好評を博したのか、早くもその続編が刊行された。それが本書『TRUTH SEEKERSⅡ』である。

 前書同様、本書もまた海外生活24年以上という、外交官夫人で国際会議の同時通訳者・翻訳家でもある佐野美代子氏をホストに、3組の「人類の覚醒に命を懸ける真実追究者たち」をゲストに迎えて、超次元の対談が繰り広げられる。

 最初に登場するのは、オランダ人ジャーナリストのジャネット・オサバードとシンサ・コーター。『カバールの陥落』という、ドキュメンタリー・シリーズの制作で知られる。
 次に世界を代表するUFO研究家であり、自らもUFOコンタクティである、ジェームズ・ギリランド。そして最後に、前書でもゲストとして迎えられていた元海軍特殊部隊員で、「世界各地に点在するカバールの地下秘密基地の専門家」ジーン・コーセンセイが登場。

 何しろゲストもホストも全員ブッ飛んだ人ばかりなので、ドナルド・トランプが今も大統領を続けているとか、ヨーロッパの王室や著名政治家の多くは異星人とのハイブリッドであるとか、「世界の裏側で起きる真実」に関する驚愕の情報が、続々と暴露される。ただ、本書の情報にはかなり危険なものも含まれている。全て鵜呑みにせず、是々非々の態度で臨みたい。

日本の異世界 松閣オルタ 監修

最凶スポット、廃墟、聖域など、禁忌の場所をルポ

宝島社/1100円(税込)

 いわゆる「ムック本」である。ムック本というのは書籍と雑誌の中間形態で、本欄で取り扱われることは極めて珍しい。というか、評者の記憶する限り、これが初めてではないか。書籍ではないので、本の作りとしては雑誌そのもの。表紙の紙質といい、ヴィジュアル主体の大胆な誌面構成といい、ちょうど本誌を一回り大きくしたような冊子を、思い浮かべていただくとよいだろう。

 内容は、書影の表紙に躍っている見出しに全部書いてある通りで、あえて付け加えることはないが、この見出しの中に、ひとつでも胸に刺さるトピックがあれば、ぜひ手に取っていただきたい(書影の字が小さくて読めなかったらすみません)。
 収録されたさまざまなジャンルの中でも、特に「廃墟」と呼ばれる分野は、一般人の安易な立ち入りはたいへん危険であり、それを鑑賞しようとすれば、本書のような経験豊富なプロが撮影してくれた、生々しい写真に頼るしかない。

 監修者である松閣オルタ氏は「オカルト・クロニクル」というサイト(http://okakuro.org/)の運営者で、「フォーティアン」。サイトと同名の著書も出版している。本書冒頭にはこの松閣氏と、かつて本欄でもご紹介した『日本現代怪異事典』などで知られる英才・朝里樹氏との対談も収録。朝里氏の執筆のテクニックや、意外な裏話なども詳細に語られているので、氏のファンの人にとってはこれだけでも買いである。

〈怪異〉とナショナリズム 
怪異怪談研究会 監修

怪異とナショナリズムを議論する、学術論文集

青弓社/4180円(税込)

〈怪異〉とナショナリズム。一見したところ、全く無関係に思えるこの2つの概念であるが、本書によれば「怪異研究にとってのナショナリズムと、ナショナリズム研究にとっての怪異は、それぞれに見逃しがたい重要な論点を内在させている」。
 本書は、この両者の関係性について、主として「戦争と教化」「政治と革命」「合理化とモダニズム」という視点から多角的な議論を展開する、純然たる学術論文集である。
 当然、総計16名に及ぶ錚々たる執筆陣は、いずれも日本を代表する一流大学で教鞭を執る、老若男女交えた精鋭の学者たち。文体といい内容といい、どれも決して一般読者向けの柔な論文ではないので、全て読破するのは至難だが、その甲斐はある。

 なかでも本誌読者にとって、とりわけ興味深いのは、第13章の「"オカルト天皇(制)"論序説――1980年代雑誌『ムー』の分析から」であろう。1979年11月号から1989年12月号までの本誌をつぶさに調べ、「天皇」にまつわる記事のすべてをピックアップ。一覧表として整理されているので、資料性も十分(何と全部で109号に及んでいる!)。
 本誌創刊時の知られざるエピソードに加えて、本来なら詳らかにされたくないであろう本誌の黒歴史にまで、研究は及んでいる。これをわざわざ書評欄で採りあげて、広く読者の皆様の御照覧に供するというのだから、本誌も実に太っ腹である。老舗雑誌の貫禄というものか。

列伝体 妖怪学前史 
伊藤慎吾・氷厘亭氷泉 編

日本の妖怪研究史における偉人たちを活写

勉誠出版/3080円(税込)

 戦前なら井上円了に柳田國男に南方熊楠、戦後となれば斉藤守弘に平野威馬雄、水木しげるに佐藤有文、止めに中岡俊哉に澁澤龍彦。一体何だと思われるかもしれないが、これらは、日本の妖怪研究史の上に巨大な、そして異常な足跡を残した偉人(異人?)たちである。

 本書は、妖怪学における彼らの破天荒な活躍と後世への影響を、「生粋の妖怪馬鹿」である、これまた異常な執筆陣が縦横に活写する痛快作である。何しろ執筆陣はいずれも、「その領分において、それぞれ右に出る者がいない特殊な知識・情報とコレクションと異能」の持ち主ぞろいであるというから頼もしい。
「列伝体」とあるとおり、基本的には年代順に、妖怪にまつわる人物、総勢23名の事績が列挙されていくのであるが、研究会や研究誌、関連資料など、人物以外の事項に関する項目も豊富に収録されている。貴重な図版も満載され、ぱらぱらとめくるだけでも楽しい仕上り。
 特に、ある程度以上の年齢のファンにとっては、思わずしばし郷愁に浸らされてしまうような、懐かしの図版も多数所収されているから、心当たりのある人は、問答無用で買いである。

 なお、巻末に索引としてまとめられた膨大な人名、作品名、事項名を全部憶えると、「君も妖怪博士に」なれるそうである。ぜひがんばってチャレンジしていただきたい。評者にはとても無理だが。

神秘思想 光と闇の全史 
富増章成 著

古今東西のありとあらゆる神秘思想が掲載

さくら舎/1980円(税込)

 神秘思想といえば、本誌の読者にとっては大好物の話題だと思うが、何しろ難解で多岐にわたっていることもあり、初心者が勉強しようにも、そもそも何から手をつけてよいかわからない。そんなことを思っていたところ、実に好適な書物が登場した。

 本書は、古代ギリシアの哲学者たちによる神秘思想に始まり、ウパニシャッド哲学から密教、阿倍晴明に至る東洋思想、中世のキリスト教とカバラ、そしてルネサンス期以降の錬金術ときて、近代の偉大なオカルティストたちの紹介、締めに現代のスピリチュアル思想や量子力学まで、つまり古今東西のありとあらゆる神秘思想が、過不足なく盛り込まれた入門書。本書一冊あれば、遠大な人類の精神史を一望の下に俯瞰できる。
 まさに大変な労作である。著者曰く「本書と空気と水があれば神秘的な気分にひたれる」。素晴らしい。

 著者の富増章成氏は、中央大学で哲学、その後上智大学で神学を学んだ俊英で、河合塾をはじめとする大手予備校で日本史、倫理、現代社会などを担当。「難解な哲学や歴史などをわかりやすく解説する本を執筆し、好評を博している」という。なるほど、予備校生相手の授業と考えれば、本書のわかりやすさ、語り口の巧みさも納得である。
 ところで、無粋な疑問であるが、この筆名はもしかして「トマス・アクィナス」にあやかったものであろうか。もしも御本名でしたら、謹んでお詫び申し上げます。

新しい意識の石 
ロバート・シモンズ 著

石とは、世界霊魂の生きた叡智のあらわれ

ナチュラルスピリット/7018円(税込)

「パワーストーン」系の本と聞くと、「ああ、よくある、それぞれの石の美しいカラー写真が満載され、その石の効能だとか使用法だとかそれにまつわる伝承だとかがまとめられている、スピリチュアル版鉱物図鑑のようなものか」と思われるかもしれない。確かにそのような要素も当然あるが、そんな生半可な気持ちで本書を手に取ると、大やけどする。

 まず本自体が、版型のわりに異常に重い。計ってみたら1㎏近くある。常時携帯は厳しい重さである。
 そんな圧倒的な物量をもって本書が説きあかすのは、「石とのワーク」などを通じて、われわれが「光の存在へと進化」するということ。著者によれば「石と世界は霊的に生きている」。石とは、著者のいう「ソフィア」、すなわち世界霊魂の生きた叡智のあらわれなのである。
 そしてわれわれは、このソフィアとの共同作業――宇宙の〈共同創造〉によって、標題にある「新しい意識」を生み出すことができるという。あまりのスケールの大きさに、思わずめまいがしてしまう。

 著者のロバート・シモンズはイェール大学在学中に起きた神秘体験を契機に、人生が一変。以後、スピリチュアル探究に邁進した。『モルダバイト――星より生まれし変容の石(未邦訳)』という、モルダバイト(石の一種)だけをテーマとする著書まで上梓しているから、本物である。本書もまた、文字通り読者の人生を一変させる書物となるだろう。


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