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窮地に囁く声の主とは? 遭難した人々を救う”サードマン”現象の謎/宇佐和通

絶体絶命の危機に陥ったとき、どこからか聞こえてくる導きの声。生きることへの強い思いが引き起こす命の奇跡譚は、はたしてどのようなメカニズムで起こっているのだろうか?

文=宇佐和通

窮地を救ってくれるサードマン現象とは?

 2019年11月22日付の「Asia Times」紙に、奇妙な事件に関する記事が掲載された。台湾に住む宋瑞雄[そうずいゆう](60歳/以下敬称略)が11月10日、南部にある屏東山(へいとうさん)にひとりでハイキングに出かけた。ところがそのまま行方不明になり、10日間も連絡が取れなくなってしまった。そして11月20日。宋は屏東山のふもとにある村の住民に発見され、すぐに地元警察によって保護された。
「聯合新聞」によれば、1日分の食糧しか持っていなかった彼は小川の水を飲み、付近に自生している植物から糖分を摂取してしのいでいたという。警察署に詰めかけた報道陣に対し、宋は自分の不思議な体験について話した。
 生きて帰ることを諦めかけた10日目、どこからともなく〝台湾先住民〟の夫妻が現れ、世間話をしながら2時間ほど一緒に歩いてくれたというのだ。見覚えがある道に出たところでお礼をいおうと振り返ると、ふたりの姿は消えていた。宋は夫妻がこの世のものではないことを直感し、それと同時に、昔屏東山の近くに住んでいた自分の先祖ではないかと考えたという。

 このように、遭難あるいは大きな事故に遭ったときにどこからともなく現れ、救いの手を差し伸べてくれる存在を「サードマン現象」あるいは「サードマン・ファクター」と呼ぶ。こうした出来事は、想像よりもはるかに多く起きているようだ。人間に生まれつき具わっているサバイバル・メカニズムが働いた結果だという仮説がある一方で、ガーディアンエンジェル=守護天使や自然の精霊、守護霊といった存在が介在した現象であるという、ニューエイジ的な解釈もある。

『サードマン:奇跡の生還へ導く人』の著者ジョン・ガイガーは、サードマンとは「生死を分けるような瞬間に介在する目に見えない存在」と定義している。この現象は長きにわたって報告されつづけており、キリストの弟子から有名登山家、探検家、ダイバー、宇宙飛行士、そしてあの9・11同時多発テロ事件の生存者に至るまで、さまざまな人たちが体験している。

 まずは実例を紹介していこう。

雪崩で瀕死の体を導いた女性の声

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