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インターネット消滅と第3次世界大戦勃発!! 衝撃のタイムトラベラー予言/嵩夜ゆう・総力特集

タイムトラベラー、ジョン・タイター。いま、再び彼が熱い注目を集めている。これまで外れたとされてきた複数の予言が、彼が仕掛けた世界線の収束により、ついに現実味を帯びはじめているのだ! はたして彼は、この世界で何をしたのか? われわれを待ち受ける、インターネット消滅と世界大戦の未来とは!?

文=嵩夜ゆう

時空を超えてやってきたジョン・タイター

 西暦79年8月24日——イタリアにあるヴェスヴィオ火山の噴火が始まった。このとき、いくつかの都市が高温の噴火物によって埋まった。住人2000人以上が一瞬にして犠牲となったポンペイは有名だが、ポンペイとともに埋まった街として、ヘルクラネウムがある。規模こそポンペイよりも小さかったが、文化水準はかなり高く、豊かだったようだ。
 そのヘルクラネウムの遺跡から、奇妙な出土物が発見された。
 石に刻まれた「TENET」という文字だ。

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「TENET」の回文。中央に、縦からも横からも同じように「TENET」と読める文字列が確認できる。

 より正確にいうと「TENET」という単語を含んだラテン語の回文で、全体としては「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」という文章になる。
 回文というのは、上から読んでも下から読んでも同じ意味になる文章のことだが、この文はさらに、四角のマス目に組むと縦からでも横からでも同じになる、という手のこんだものだった。
 意味としては、「農夫のアレポ氏馬鋤(はうますき)を曳(ひ)いて仕事をする」ということになるのだが、それ以上の深い意味があるのではないかと、多くの研究者が考えている。
 数秘術にまつわる文字列とも、一種の魔術だともいわれているが、同じ回文が時間と場所を超えて複数見つかっていることから、時代を超えた何らかの価値があると考えられていたことは間違いないだろう。

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古い魔術書の表紙のデザインとしてあしらわれた、「TENET」の回文。大いなる秘密が隠されていると考える研究者も多い。

 その「TENET」をキーワードに作られた映画が『TENET テネット』だ。この秋に日本を含むアジア、ヨーロッパ圏の一部のみで先行公開される、クリストファー・ノーラン監督の話題作だが、世界と時間軸の逆転を新たなファクターに加え、第3次世界大戦をめぐる時空を超えた男たちの戦いが描かれている。

 そして――。
 時空を超えるといえば、実際に第3次世界大戦を経験し、過去にタイムトラベルしたとされる人物がいることを、読者はご記憶だろうか。
 2000年11月にアメリカの匿名掲示板に現れた未来人で、ハンドルネーム「タイムトラベラー0」――ジョン・タイターと名乗った人物だ。
 彼が現れてから、今年の11月でちょうど20年がたとうとしている。その間、世界のありようもずいぶんと変わってきたが、ジョン・タイターに関する話題は肯定的なものも否定的なものもいまだ毎年のように増えつづけ、当時の一次資料を見つけることさえ困難になっている状況だ。
 その一例が、彼が語ったとされる日本の未来図、いわゆる「岡京地図」のような精巧なフェイクだろう。
 だがこれは逆に、それほどまでにタイムトラベラーとしてのジョン・タイターに関する人々の興味が尽きない、ということを物語っている。

語られた衝撃的な未来世界

 ジョン・タイターに限らず、自称未来人はこれまでに数多く現れてきた。しかし、いずれも大きな話題にはならず、その存在も忘れられていった。
 ではなぜ、ジョン・タイターだけが例外として扱われ、これほど有名になったのだろうか。理由は、複数あると思われる。
 ひとつは、彼の語った未来世界があまりにも衝撃的だったこと。
 ひとつは、彼の時空理論がのちに科学者によって――すべてではないにしろ――動かしがたい真実であると確認されたこと。
 そしてなによりも、かなりの高確率で未来に起こる出来事をいい当てたことだろう。

 決定的だったのは、極秘であったはずのIBM5100ポータブルコンピューターに隠された機能――ありとあらゆるコンピューター言語を読み、ベーシック以後のコンピューター言語に翻訳することができるというエミュレーティング機能――の詳細を知っていたことである。
 ジョン・タイターは、2000年11月から未来へ帰還した2001年3月までの間に、当時の世界中の人々が知り得なかった情報を語っていた。
 だからこそ彼は有名になり、20年後のいまもなお多くの人々が、彼は本当に未来人だったのではないかと考えているのである。

 そして2018年ごろから再び、ジョン・タイターは注目を集めはじめている。なぜなら彼が語っていた科学技術や未来観が、ここにきていよいよ現実のものとなりつつあるからだ。そのため、一部の投資投機関係者までジョン・タイターの予言を真剣に分析しはじめているという。

 それにしても――。
 彼は本当に未来人だったのだろうか。だとするならばいまこそわれわれは、当時とは違う目でジョン・タイターという存在を振り返ってみる必要があるだろう。
 はたして彼が残したメッセージの、本当の狙いは何だったのか?
 新たな旅に出ることにしよう。

タイムトラベラーの3つの任務

 世界でもっとも有名なタイムトラベラー――それがジョン・タイターだ。
 2000年11月に突如としてアメリカのインターネット掲示板に現れた彼は、「タイムトラベラー0」というハンドルネームを使用し、自らについて雄弁に語りはじめた。

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2000年11月、未来人ジョン・タイターは突然、インターネットの掲示板に現れ、次々と衝撃的な発言を行っていった。

 自分は2036年からやってきたタイムトラベラーであること、2000年にきた目的、自分がいた世界線(詳細は後述する)での出来事……きわめつけは、アメリカ政府の崩壊をきっかけに始まった、第3次世界大戦だった。
 ジョン・タイターと名乗るこの人物について、本物のタイムトラベラーだったのではないかと考える人は、いまも数多く存在する。

 その根拠となったのが、IBM5100というコンピューターだった。
 その経緯については後述するが、彼はこのコンピューターについて、2000年当時ではほぼだれも知らなかった情報を書きこんでいたのである。
 なぜなら当時、その情報は極秘扱いされており、IBM社内ですら知る人物はほんの数人しかいなかった。逆に掲示板の書き込みを見たユーザーからの問い合わせによって、IBM本社が情報に書かれたモードの存在を認めざるを得ない状況になったのである。

 おわかりだろうか。
 ジョン・タイターは未来の出来事ではなく、2000年11月の時点において、世界でわずか数名しか知らない情報を公開することで、自身が未来からきたことを証明したのだ。そしてこれこそが、彼が本物のタイムトラベラーだったと語られる大きな要因となっているのである。
 同時にそれは、彼が予言した出来事が外れた場合にも、ひとつの「予防線」として働くようになった。外れたのではなく、ジョン・タイターが未来を変えたのではないか、というのだ。
 たとえば彼は、2015年にはアメリカが崩壊し、第3次世界大戦が勃発(ばっぱつ)すると書いた。しかし、2020年の現在、われわれはそのような世界にはいない。これは、ジョン・タイターが任務を遂行した結果なのではないか、というわけだ。ただし、それだけで終わらないことは、これから本稿で明らかになっていくのだが。

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ジョン・タイターが捜し求めたコンピューター、IBM5100。そこには、ある秘密が隠されていたのだ。

ジョン・タイターの任務

 さて――。
 2000年11月にジョン・タイターがネット上に登場してから、今年でちょうど20周年を迎える。
 そこで本稿では、改めてジョン・タイターの任務や、人物像を検証してみることにした。もちろん、のちに「創作された」情報はできるかぎり排除していくことが前提だ。
 そもそもジョン・タイターと名乗るタイムトラベラーの任務は、大きく分けて3つ存在していた。
 ひとつは、ジョン・タイターの世界線において、2036年現在で消失してしまった歴史的遺物の画像やデータを回収する、ということである。
 ジョン・タイターは、これらが壊れる前の現物や、失われてしまう前のオリジナル画像データを未来に持ち帰ることにより、それを復元すると語っている。それはわれわれが、焼失してしまった京都金閣寺(きんかくじ)をオリジナルの姿に再建することによって、作られた文化的背景や歴史の連続性を感じるようなものだ、というわけである。
 実際のところジョン・タイターは、1990年代後半から以降に彼らの世界線で失われる建築物や、歴史的資料のデータの回収を地道に行っていたようだ。そして2001年3月には、その任務を終えたとして帰還する。

 筆者が注目するのは、この年の9月の出来事だ。9月11日――そう、アメリカ同時多発テロ事件である。
 意外と知られていないのだが、旧ワールド・トレードセンター・ビルとその周辺の施設には、ヘレン・ケラーやアルベルト・アインシュタインなどの直筆の手紙や、アメリカの文豪たちの初版本など、貴重な歴史的遺物が数多く収蔵されていた。そのなかには、この事件によって破壊されたものも数多く存在するのだ。

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アメリカの同時多発テロ事件では、周囲の建築物に収蔵されていた多くのアメリカの歴史的遺産も失われた。ヘレン・ケラーの資料もそのうちのひとつだ。

 ジョン・タイターは、同時多発テロについて具体的には語っていなかった。しかし彼の視野に、このビル周辺にある歴史的遺物が入っていたことは間違いないだろう。そのデータを秘密裏に集めようとするなら、数年という時間をかけたうえで、事件が起こる予備的活動の妨げにならないタイミングで帰還するというのが、もっとも世界線の増大化を防ぐ方法となる。
 時空の汚染をせずに活動しようと考えた場合、論理的にこのタイミングがもっともベストだったのである。
 FBIの捜査資料によれば、2001年の5月ごろから同時多発テロ事件の実行犯は動きだしていた。かつてジョン・タイターのブームがあった2005年ごろにはまだ、このような詳細な時系列の分析は行われていなかったが、今ならそれがよくわかる。
 ジョン・タイターの行動は、不可解なほど整合性が取れているのである。

IBM5100を回収せよ

 次の任務だが、ジョン・タイターをもっとも有名にした出来事は、間違いなくこれであろう。
 彼のメイン・ミッションは、ジョン・タイターの世界線において2038年に発生するある種のコンピューター問題を解決する、ということだった。
 そのために過去に行き、IBM5100という型の古いコンピューターを回収するのが目的だったのである。
 ちなみにジョン・タイターの世界線におけるトラベル理論では、タイムトラベルで過去を変えたとしても、それは過去が変わった世界線がひとつできあがるだけで、彼のいた未来にはまったく影響を及ぼさないという。
 これは逆にいうと、過去を変えるという方法論では、2038年のコンピューターの問題の根本的な解決はできない、ということになる。
 そのため彼らは、IBM5100というコンピューターの現物を、2036年に持っていく必要があった。それによって問題の根本的な解決を図るというのが彼のミッションだったのだ。

 では、なぜIBM5100が彼がいた未来に必要とされたのか。
 その理由は、このコンピューターの初期ロットの一部にのみ搭載されていた、「エミュレーター」と呼ばれる特別な機能が必要だったからだ。
 それは、いま現在「ノイマン型」と呼ばれるすべてのコンピューターで使われている言語以外の、これまでに開発されたありとあらゆるコンピューター言語を解読し、ベーシックの言語形態に変換する機能である。一説によればそれは、アメリカ当局の命令により、秘密裏に内蔵されたものらしい。

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IBM5100では、ベーシック以前のプログラミング言語を、16進法に変換することが可能だった。それはほとんどだれも知らなかったことなのだ。

 だからこそ、ジョン・タイターがこの事実をインターネット上で開示するまで、IBM本社内においても最高機密とされていたのだ。社内においても、そのようなコンピューター言語の翻訳プログラムが、1970年代にすでに開発されていたことを知るものはいなかったのである。
 無理もない。そもそもこの話自体が、にわかには信じがたいものなのだ。
 ベーシック以前のコンピューター言語は、日本を中心とする多くの国で、しかも異なった用途のために独自で開発されたものがほとんどだった。これらすべての内容を理解し、ベーシックのプログラム言語に完全な形で変換するということは、世界中のありとあらゆる人間の言葉をすべて理解し、翻訳することよりも困難だったのである。
 ところが現実にIBM5100には、すべての機械言語をベーシック以後のコンピューターで再現できる機能が内蔵されていた。これは、実際にエミュレーティングに成功した複数のコンピュータープログラマーの指摘によって、明らかにされた事実である。

 そしてついにIBM本社も、この機能の存在を公式に認めざるを得ないという、きわめて異常な事態が発生したのだ。記者会見では、彼らはこう回答している。
「ジョン・タイターという自称タイムトラベラーが、なぜ、この特殊機能の存在を知っていたのか、私たちにはわからない」
 おそらくこれは、彼らの本音だろう。
 それもそのはず、IBM5100のコンピューター言語の解読機能を使用するためには、まず外板を外し、内部の接続端子をそれぞれ古い規格の端子に交換しなければならない。
 これにはプログラムの知識だけではダメで、コンピューターの基準規格や機械工学的な知識など、あらゆるプロフェッショナルな知識が要求される。否定論者がいうような、「少しコンピューターの知識があればだれでも知っていた」というようなレベルでは、決してないのである。

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古いコンピューターの基盤や構造は、現在のものとはまったく違う。ある意味それは、「失われた過去の知識」なのである。

1975年に課せられた約束

 だからこそ、この機能の存在を知っていたジョン・タイターは、一躍ネット上で話題となった。しかし、あとから振り返ってみると、この書き込み自体が、彼の任務遂行の一環としか思えなくなってくることも事実だ。
 というのもこの書き込み以前にIBM5100を入手しようとした場合、どこに完全なものがあり、交換部品のストックがどこにあるのか、だれにもわからなくなっていたからだ。
 当時はすでに完全な型落ち品扱いのため、中古の在庫を捜すのは至難の業だったのである。
 ところが彼の書き込みによって、IBM5100はコンピューターに詳しい人間の注目を浴びることになった。

 インターネットの個人販売サイトやコンピューター専門店に、またたく間に情報が上がってきたのである。逆にこうでもしなければ、型落ちのPCにすぎなかったIBM5100を、手に入れることはできなかっただろう。
 そして、ここでも書き込みを始めた時期が重要となる。あの9・11同時多発テロ事件が起こるまで1年を切ったという時間的整合性を考えれば、わざわざ目立つような行動をしたのは、世界線増大の影響を最小限に食い止め、任務を確実に成功させるためだった可能性が高いのである。
 しかし、読者はここで、ある疑問を抱かれたかもしれない。彼が本当にタイムトラベラーなら、中古品を捜すのではなく、IBM5100が販売されていた時代に行けばいいのではないか、と。そうなのだ。その点は筆者も不思議に思っていた。実際、彼は1975年という年にも行っている。

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1975年当時のIBM5100の宣伝ポスター。ジョン・タイターはなぜ、この年に新品の同製品を入手しなかったのだろうか。

「1975年に、ある人物と会わなければならなかった」という書き込みをしているから、それは間違いない。
 なお、この3つめの任務に関しては情報量が少なく、その人物がだれだったのか、いっさいわかっていない。
 タイムマシンのメンテナンスシートや現物の写真までアップしているにもかかわらず、この人物に関しては、まるで情報を公開していないからだ。
 これはきわめて不可解なことだ。
 おそらく、彼が1975年に会わなければならなかった人物こそが、問題を解く鍵になってくる。

 そして筆者はこの人物を、ある日本人のコンピューター関係者だったのではないかとにらんでいるのだ。
 そして当時、日本ではまだIBM5100は販売されてはいなかったのである。

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レトロなコンピューター。開発当初、コンピューターの言語はそれぞれの国において、まったく独自にプログラミングされていた。

世界線とタイムトラベルの秘密

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