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究極理論・宇宙プログラミング説 映画『マトリックス』は真実!? この世はゲーム・シミュレーションだ!
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究極理論・宇宙プログラミング説 映画『マトリックス』は真実!? この世はゲーム・シミュレーションだ!

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どこまでも続く広大な宇宙──。もしもそれが、すべてプログラミングされたヴァーチャルな世界だとしたら? われわれの肉体も思考も、感情も経験も、すべてが何者かによって仕組まれたものだということになる。
だが、はたしてそんなことが本当にあり得るのか? 最新科学をベースに、宇宙と世界の仕組みを解明する!

三上編集長による解説動画

文=嵩夜ゆう
イラストレーション=坂之王道

プロローグ 脚光を浴びる「宇宙プログラミング説」

われわれの世界は本当に現実なのか?

 2021年12月、映画『マトリックス レザレクションズ』が公開された。前作の世界観を引き継ぎ、VFX技術を多用した戦闘シーンは、これまでの3部作以上にリアリティが感じられる。

 レザレクション(復活)という副題のとおり、救世主ネオの復活というテーマをシリーズならではの世界観で描いた本作は、コアなファンも納得する出来栄えになっている。

宇宙プログラミング説がテーマの映画 『マトリックス レザレクションズ』(全国公開中 © 2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED)。

 映画のテーマは、宇宙プログラミング説(世界シミュレーションプログラム仮説)だ。この仮説は近年、大きな脚光を浴びている。それにはコンピューターの進化に伴い、現実とほぼ大差がない仮想現実や拡張現実の世界が身近になったことが大きい。

 コロナ禍で通称「VR」と呼ばれる業界は飛躍的に発展を遂げ、今や家にいながらにしてバーチャル体験ができるようになった。ロサンゼルスの街を散歩することも、自身のアバター(バーチャル世界における体)を作って友人と遊ぶことも身近なものになった。
 だが、そうなると当然のこととして生まれる疑問がある。それは、われわれの住むこの世界は本当に現実なのか、という疑問である。

VR上における、手のセッティング風景。まさにリアルそのものだ。

 これを説明するのが、宇宙プログラミング説なのだ。

 ではそれは、いったいどのようなものなのだろうか。
「宇宙プログラミング説」や「世界シミュレーションプログラム仮説」といったワードでインターネット検索をかけても、おそらく漠然とした情報しか見つからないだろう。
 だがこの仮説はいわゆる「トンデモ論」ではなく、きわめて具体性をもった理論だ。それゆえ短い動画では説明不可能だし、コンピューターの知識や量子論など、他分野からの視点も必要とされる。
 しかし、正しく見ればこの仮説にどれほどの意義があり、そして、世界の可能性を示してくれているものなのか、ということが理解できるはずだ。
 そこで本稿では、宇宙プログラミング説とははいかなるものなのか。そして、この仮説が示す人類の未来の可能性はどのようなものになるのか、それについて見ていくことにしたい。

こちらも映画『マトリックス レザレクションズ』より。この宇宙がプログラミングされた世界であるとしたら、死者が復活することも不可能ではないだろう(© 2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED)。

世界を揺るがす宇宙プログラミング説

 改めて「宇宙プログラミング説」とは何か?
 簡単に説明すると、この世界のすべて、あるいはビッグバンから始まった宇宙は現実ではなく、なんらかのシミュレーションプログラムによる結果だ、というものだ。
 プログラムには、宇宙のすべての物理情報やわれわれひとりひとりの身体の情報だけでなく、今ひとりひとりがこの瞬間に考えていることまで、すべてが入っている。

 そして宇宙は、この膨大な記憶容量を持つ、広い意味でのコンピューターが生成したきわめて精密なシミュレーション世界である可能性が高い。まさにこれが、学術的な宇宙プログラミング説の概要である。
 したがって都市伝説で語られるような、キャラクターが外側にいてわれわれを操作しているなどというものは、この説には当てはまらない。
 宇宙プログラミング説は、学問の分野で真剣に検討されているものだが、そこでは想像を絶する大容量の記憶媒体と、われわれのコンピューターとは比較にもならない速さで処理を行うグラフィックボードやCPUが必要になる。しかし、仮にそれらを有したコンピューターが存在するなら、世界(宇宙)を再現することも可能になる。

VR上で行われたイベントコミュニティ。現実を離れ、拡張現実の世界で友人たちと交流する人は日に日に増えてきている。

 われわれの文明も、そのレベルのテクノロジー領域に到達できたなら、同じように全宇宙をシミュレートするプログラムを開発することだろう。
 逆にいえば、はるか昔にわれわれよりずっと高度な文明が存在したならば、この宇宙をシミュレーションとして創りあげた可能性も否定できない。
 念のために書いておくが、これはきわめてロジカルな思考実験であり、2000年代にはすでにミチオ・カク博士ら多くの科学者によって提唱されてきた理論なのである。

 もちろん当初は、懐疑論者が多かった。しかし、大富豪が多額の資金を投じて研究者を支援するなどしたことから、すでに一定の認知を得ている。
 ただし、そうはいってもなかなか心情的に受け入れがたいのも事実だろう。なにしろそれは、この宇宙が夢幻であるといわれているのと同じことなのだから。
 ならば具体的に、宇宙はどのようなプログラムで動かされていて、われわれ人類はどのような存在と定義づけられているのか。なんとそこには驚くべき「仕掛け」があったのだ。

パート1 コンピューターの進化が見せるヴァーチャルな宇宙

シミュレーションされた世界

 宇宙プログラミング説では、われわれと世界、つまり宇宙全体のデータと、われわれ個人個人のデータには、まったく差がないものと考えられている。
 われわれの意識でさえ、データをもとにブートされているものであって、そのデータにはあなたの部屋のデータも、人の感情データもそして宇宙
のデータも、すべてが並列で置かれている。そのデータとアルゴリズムを元に、現在というプログラムが動いていることになるのだ。
 と書くと、パソコンデータの基本数字「0と1」を想像するかもしれない。
 あるいは、液晶ディスプレイのように、小さな光のドットの集合体が現実になるのか、と思われることだろう。
 それはほぼ、正解といえる。

デジタル世界のドットマトリックス。 どれほど精細な画像や3Dデータでも、 拡大すればこのような光の集合体でしかない。いわば錯視の虚像なのである。

 この世界の最小単位、つまりディスプレイのドットにあたるものは、量子なのである。おもしろいことに量子には個体差がない。理論上はどのような物質でも、量子を組みかえることで違う物質に変えることができる。そのためのエネルギー量を度外視すれば、無から金を作りだすことも、わずかひとつの量子の位置の違いもないモナリザ絵画の複製を作ることも可能なのだ。

疑似的に量子を撮影することができるナノ量子フィルムによる量子画像。この世界もデジタルの世界同様、ドットマトリックスにすぎないのだ。

 この理論は、最近になって確立されたものではない。
 古いSF作品に登場する転送やテレポーテーションといった、一瞬で物質や人を移動させる装置をご存じだろう。このように量子を再構成させる理論は、1960年代から知られていたのだ。
 ではなぜ今、宇宙プログラミング説が注目を集めているのか。それはやはり、コンピューターの進化によるところが大きい。
 量子コンピューターなどでシミュレーションが可能な事象が増えるにつれ、この世界もまた一種のシミュレーションプログラムの結果なのではないかという議論が、科学やITの専門家から出てきたのだ。
 では、宇宙プログラミング説には、具体的にどのような内容が含まれているのだろうか。

世界的経営者が認める架空世界

 宇宙プログラミング説といっても、さまざまな仮説が存在する。
 近年の宇宙プログラミング説の論者・研究家のひとりとして、まずはイーロン・マスク氏が挙げられる。
 ご存じのとおり、彼はテスラモーターの共同創業者であり、宇宙開発企業スペースX社のCEOとしても名を知られている。
 彼は、世界がなんらかのシミュレーションの結果ではない可能性は、1億分の1以下だと述べているのだ。

 マスク氏はこう、説明する。
——自動車の衝突実験や核兵器開発など、リスクが伴うことを進めるときには必ずなんらかの物理シミュレーションプログラムを使う。それがよりハイリスクであればあるほど、シミュレーションも厳密でなければならない。
 将来的には、世界全体に影響を及ぼすような発明や新たな制度、パンデミックなどに備えて、地球だけでなく全宇宙を詳細に再現した多くのバーチャル世界を作る必要があるだろう。そこでシミュレーションをしてから、成功したバージョンと同じことだけを実際に行うという未来がやってくる。
 一方で、われわれのこの世界がシミュレーションでないという保証など、ひとつもない―—。

 だが、それにしてもなぜ彼は、1億分の1以下などという具体的な数字を出しているのだろうか。

 確かに彼の論に従えば、この世界がシミュレーションであるという可能性も十分に考えられる。しかし確率にまで言及するにはまだ不十分なはずだ。
 そもそも1億分の1以下という数字は、限りなく0に近いということでもある。
 しかしイーロン・マスク氏が携わる事業においては、1億分の1という数字はそうした0の比喩ひゆにはなり得ない。
 たとえばスペースX社のロケット打ち上げの失敗確率が1億分の1以下だとしよう。高速のコンピューターのシミュレーションなら、10億回の打ち上げ実験も可能となる。その場合0ではなく、多ければ9回の失敗事例があったという具体的な数字になってしまうからだ。
 もしかすると彼は、混乱を避けるためにわざと1億分の1以下という数字を発言したのかもしれない。
 そう考えると、彼はすでに何かしら確実性のあるデータを手にしており、それに基づいて世界がシミュレーションであるという証拠を発見している可能性もある。
 それは、シミュレーションゲームでいうところのイースターエッグ(ソフトウエア開発者が残したメッセージ)のようなものかもしれない。

文明は必ずシミュレーションを行う!

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