差出人不明の「現金送付」の謎など/南山宏・ちょっと不思議な話
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差出人不明の「現金送付」の謎など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2013年8月号、第352回目の内容です。

文=南山宏

温暖化終結宣言

 地球の温暖化は終わった――少なくともそれが、イギリスの″メットオフィス″が出した結論だ。
 メットオフィスは、同国国防省管轄下だった2011年までは国立気象局(メテオロロジカル・オフィス)の略称だったが、新設の実業・改革・職業技能省に移管されてからは正式名称となった。1980年代から始まった地球温暖化への警告を、90年代半ばに精密な観測データに基づいてダメ押しした世界有数の気象機関だ。
 その機関が再び最新データに基づいて、今度は温暖化終結宣言を出した――世界の陸と海3000か所以上の地点で計測した気温データの解析結果から、1980年から96年までの16年間は平均気温が上昇しつづけていたが、97年から2012年8月までのほぼ同じ期間では、一転してまったく上昇していない事実が判明したのだ。
 ちなみに1980年以前の約40年間の世界気温は、安定か下降をたえず繰り返していたという。
 だが、終結宣言はインターネット上で静かに発表されただけなので、ほとんど注目されなかった。当然だが地球温暖化人為説にキャリアを懸ける気候学者たちも、この終結宣言を斥けた。代表格のイーストアングリア大気候研究ユニット長のフィル・ジョーンズ教授は、「16年調べただけで結論を出すのは早すぎる」と反論した。
 でも、この反論はちょっと矛盾している。彼らの温暖化人為説も、同じ16年間の気温データに基づいて主張されてきた理論だからだ。
 どちらが正しいか、決着がつくまでにはもう数年かかりそうだ。


値上げショック

 ドイツはフィルスビブルクのマンフレート・ヴェーナーさん(73歳)は、ガソリンスタンドで満タンにしてもらったとき、いつもどおりリッター1.51ユーロ(約196円)の請求がくると思っていたが、支払いに行った息子のシュテファンから、リッター1.59ユーロ(約206円)に値上がりしたと知らされたとたん、心臓発作を起こしてショック死した。


115年目の変心

 ゾウガメの雌ビビと雄のポルディは、ともに1897年に生まれてしばらくしてからこれまで115年、たとえ住む動物園は変わろうと、いつもひとつ屋根の下で仲睦まじく寄り添って暮らしてきた。
 ところが昨年5月のある日、ビビは突然、ポルディに襲いかかって甲羅の一部をちぎり取るや、その後も何度も攻撃を繰り返した。
 やむなく飼育員たちはポルディの安全のため、ビビから引き離して別の檻に移すしかなかった。
 ゾウガメ夫婦はオーストリアのクラーゲンフルト動物園に1976年に移転してきたが、そこで36年たって初めて別居したことになる。


救命アンコール

 英国リンカンシャー州ネトルハムのジョン・クレイヴン医師(60歳)は、29年隔てて同じ家族の叔母と姪を、ふたりが同じ年齢のときに罹った同じ致死性の恐ろしいウィルス性脳髄膜炎から救った。
 クレイヴンは1981年、叔母のカーリー・ブロックレスビーが生後5か月のとき、彼女の脳の髄膜に炎症を起こしたウィルスを発見して治療を施し、命を救った。
 それから29年後、今度は姪のエリー・コックスちゃんが生後5か月で同じウィルス性髄膜炎を発症したが、やはり原因ウィルスを突き止めて彼女の命を救ったのだ。


最長寿ネオン灯

 ロサンゼルスの一郭に、世界大恐慌時代に点灯されて以来、これまで77年間ずっと消えずに点けっぱなしのネオン灯が発見された。
 ブロードウェイと7番通りの角にあるクリフトンズ・カフェテリア地下1階のネオン灯がそれだ。
 地階化粧室の壁龕(へきがん)に描かれた森林風景を照らすバックライトとして1935年にまず設置され、49年にはベニヤ板で目隠しされた。
 この照明にかかった電気代は、発見された昨年5月までの77年間で、1万7000ドル(約170万円)以上と推計されている。
 専門家の話では、同型のネオン灯で40年以上の長寿命を保った例は、これまで1件もないという。


舞踊死罪

 オーストラリアの〈クーリエメール〉紙2012年5月29日付によると、パキスタン北部のある僻村の結婚式でお祝いの歌と踊りを披露した女性4人と男性ふたりが、その″罪″で死刑宣告を受けた。
 6人の男女が楽しく歌って踊る姿を、たまたま仲間のひとりが撮った携帯電話の動画で見とがめた村の聖職者たちが、結婚式では男女を分けて座らせ、決して触れ合ってはならないとする、祖先伝来の厳格な部族の掟を破ったとの理由で、厳罰を命じたのである。


差出人不明の贈り物

 ニュージーランドの南島ウェストコースト地方区のグレイマス、ホキティカ両町の少なくとも3人の住民宛てに、昨年5月の前半2週間のうちに、はるばるフランスのパリから不審な小包が届いた。
 3人中ひとりはなぜか2個受け取ったので、合計4個の小包のうち、3個には新品のヘアドライヤーが、1個にはヘアクリッパー1丁が入れられ、さらにユーロ紙幣とNZドル紙幣が、合わせて1万3000~2万5000円分ずつ入った封筒が添えられていた。
 受け取った3人は、気味が悪いのでその日のうちに警察に届けでたが、どの小包にもそれ以上は怪しい点がなく、違法なドラッグなどの不審物も入っていなかった。
 5月15日午後にグレイマスで開かれた報道会見の席上で、ウェストコースト警察のミセス・アリソン・イーラム上級巡査部長が正式発表したところでは、封筒の表には手書きの字で「真の友人に感謝します」などと記されていたが、小包の差出人の名はなぜかそれぞれ違っていたという。
 国際刑事機構(インターポール)に照会したかぎりでは、パリの差出人住所は実在するが、差出人の名前はいずれもイギリス人風でフランス人風ではなく、該当者は確認できなかったのである。
 何らかの国際犯罪の予行演習的実験ではないか、と見る警察関係者もいるが、目下の段階ではそれらしき事件は報告されていない。


(月刊ムー2013年8月号掲載)

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