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豊後竹田の「隠れキリシタン」遺宝と異形の神像/本田不二雄

大分県南部、阿蘇や久住の高峰に囲まれた竹田市は、知られざるキリシタンの隠れ里だった。
そこに遺された異形の神像や遺跡群からは、この地の領主や領民が「隠した」、キリシタン信仰のミステリーが次々と浮かび上がってきた。

文・写真=本田不二雄(神仏探偵)

「山の神」像との唐突な再会

 JR豊肥本線「阿蘇」から東へ、「豊後竹田(ぶんごたけた)」を目指す。阿蘇が「九州の真ん中にある目玉」だとすれば、竹田はその「目尻」にあたる。そこに大地の小皺を思わせる大小の河川が流れ込み、数度の阿蘇の大火砕流によって積み重ねられた岩盤を削って、この地独特の景観が生まれた。

 列車は林間をくぐり、山塊と渓谷が織りなす景色を早送りさせながら、筆者を豊後竹田に運んでくれた。
 神仏探偵として、どうしても大分県竹田市を訪問したい理由があった。
 その第一が、この地に伝わっている世にも不思議な神像の存在である。
 最初の出会いは十数年前。国立歴史民俗博物館(歴博)発行の図録にたまたま掲載されていた2点の小さな図版だった。ただ、そこには「山の神」と記されただけで、どういう神格なのか、どこで祀られていたものかなどはいっさい記載がなかった。いったいこれは何者だろう。異形をきわめたルックスゆえに、それらは忘れようにも忘れられない記憶として頭に刻まれた。

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